大阪市立助産師学院

大阪市立助産師学院：大阪の医療を支えた助産師養成の拠点

大阪市立助産師学院は、大阪市が設置した助産師養成学校でした。看護師資格を有する女性を対象に、助産師として必要な専門知識・技術を1年間で習得できる教育プログラムを提供していました。

学院の概要

大阪市立住吉市民病院の敷地内に併設され、1年制の各種学校として運営されていました。高度な医療現場で必要とされる専門性を身につけるため、実践的なカリキュラムが組まれていました。卒業生は、多くの医療機関で活躍し、地域社会の医療水準向上に貢献しました。

日本の助産師資格は、歴史的に女性のみが取得できる資格であるため、大阪市立助産師学院への入学資格も女性に限定されていました。このことは、学院の歴史的背景と社会情勢を反映しています。

歴史と沿革

1971年、保健婦助産婦看護婦法に基づき、助産婦養成所として厚生大臣の指定を受けました。同年11月には各種学校の認可を取得し、翌1972年4月、大阪市立助産婦学院として開校しました。

2002年3月、助産婦の名称が助産師に改称されたことに伴い、学校名も大阪市立助産師学院へと改称されました。その後、2014年3月31日をもって閉校となりました。長年にわたり、多くの優秀な助産師を育成し、地域医療に貢献した歴史を持つ学院です。

アクセス

学院は、大阪市住吉区に位置していました。最寄りの駅としては、以下の駅が利用可能でした。

大阪市営地下鉄四つ橋線 玉出駅（南西へ約600m）
大阪市営地下鉄四つ橋線 北加賀屋駅（東へ約900m）
南海本線 粉浜駅（北西へ約750m）
阪堺電気軌道阪堺線 東粉浜停留場（北西へ約800m）
阪堺電気軌道阪堺線 塚西停留場（南西へ約900m）

また、大阪市営バス 住吉市民病院前バス停がすぐ近くにあり、公共交通機関によるアクセスは良好でした。

閉校後の状況

閉校後、大阪市内の助産師養成は、他の専門学校や大学に移行しました。大阪市立助産師学院の閉校は、時代の変化や医療制度改革を反映した結果と言えるでしょう。しかし、同学院が培ってきた教育理念や実績は、現在も大阪の助産師育成に影響を与え続けていると考えられます。

関連情報

助産師
各種学校一覧
大阪市立看護専門学校

大阪市立助産師学院は、閉校したものの、その存在は大阪の医療史において重要な位置を占めています。多くの卒業生が、現在も第一線で活躍し、地域社会の健康増進に貢献していることでしょう。

もう一度検索