大阪市都市景観資源

大阪市の都市景観資源

大阪市では、今までに異なる景観的価値がある建造物や橋、樹木などを選定し、地域の美しさを育てる「都市景観資源」として登録しています。この取り組みは、大阪市都市景観条例第18条に基づいて行われており、市内の景観形成に重要な役割を果たしています。

都市景観資源の選定

都市景観資源は、1993年以降に順次選定されており、2018年4月時点で合計401件に達しています。これらの資源は、地域の魅力を引き出し、観光や市民の生活環境を豊かにすることを目指したものです。以下、主な都市景観資源の一部を地域別に紹介します。

北区の資源

• - 大阪市中央公会堂：美しいアールヌーボー様式の建築が特徴で、多くの文化イベントが開催されています。
• - お初天神（露天神社）：古くからの信仰の場で、地元住民に親しまれています。
• - 桜宮橋：美しい景観を提供し、都島区と接続しています。
• - 大阪府立中之島図書館：優雅な外観で、市民の知識の蓄積を支えています。
• - 毛馬桜之宮公園：自然との調和が取れた遊びや散策の場です。
• - 淀屋橋：歴史ある橋が設けられた場所で、人々が往来します。

中央区の資源

• - 大坂城天守閣：歴史的価値と美しい景観を持つランドマークです。
• - 旧小西家住宅：かつての商家の風情を伝える建物です。
• - 道頓堀グリコサイン：観光スポットとして世界的に知られています。
• - 生駒時計店（生駒ビルヂング）：趣のある店舗が特徴的なビルです。
• - 大阪倶楽部：社交の場として多くの著名人が集まります。
• - 綿業会館：経済と文化の交差点としての役割があります。
• - 船場ビルディング：昭和初期の建築様式が感じられるオフィスビルです。

港区と天王寺区の資源

• - 港大橋：住之江区との間に架かる、眺望が美しい橋です。
• - 一心寺：歴史深い仏教寺院で、多くの参拝客を迎えています。
• - 四天王寺：聖徳太子によって創建された、日本最古の仏教寺院の一つです。

浪速区と東淀川区の資源

• - 通天閣：大阪を代表する観光地で、地域のシンボルとなっています。
• - 菅原城北大橋：旭区との接続で、都市間の移動を支えています。
• - 水道記念館：旧柴島浄水場が改装され、歴史的価値を保存しています。

鶴見区、住吉区、平野区の資源

• - 花博記念公園鶴見緑地：自然と触れ合える公園として多くの市民に利用されています。
• - 住吉大社：古社として知られ、毎年多くの初詣客で賑わいます。
• - 杭全神社：地域の信仰と文化を象徴する神社です。
• - 大念佛寺：地元の人々に愛される寺院です。

このように、大阪市の都市景観資源は、地域の特性を生かした建物や自然とも調和しており、多くの人々にとって大切な存在です。これらの資源は、地域の景観形成だけでなく、市民の生活や観光の魅力を高める重要な要素となっています。今後も、これらの資源を活用し、大阪市の魅力をさらに引き出していくことが期待されます。

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