大阪府道10号・兵庫県道100号大阪池田線

主要地方道10号・100号 大阪池田線：大阪と北摂地域を繋ぐ交通の大動脈

主要地方道大阪池田線は、大阪府大阪市西淀川区の中島を起点とし、大阪府池田市の石橋阪大下交差点を終点とする主要地方道です。通称は「大池（おおいけ）線」「空港線」と呼ばれ、大阪市内の一部区間では「みてじま筋」や「淀川通」の名称も用いられています。この路線は、大阪市と北摂地域、さらには名神高速道路、大阪国際空港、中国自動車道といった重要な拠点とを繋ぐ、交通の要衝として機能しています。

歴史と路線の変遷

現在の大阪池田線は、1956年に大阪空港連絡道路として計画され、1959年に一般府県道、1963年には主要地方道に指定されて開通しました。しかし、この路線の歴史は、それよりもずっと古くから存在しています。1932年に開通した旧大阪池田線（産業道路）は、阪急宝塚本線に沿って敷設され、その後、国道176号に昇格しました。現在の主要地方道大阪池田線は、この旧路線とは異なる経路を辿っています。

路線概要と特徴

大阪市西淀川区内の区間を除き、ほぼ全線で阪神高速11号池田線と並走しています。高速道路の高架を挟んで上下線は独立した一方通行となっています。路線の幅員は、並走する国道176号よりも広く、多くの区間で片側2車線または3車線となっています。しかし、多くの交差点が平面交差であるため、特に昼間は信号待ちによる渋滞が発生しやすく、必ずしも走りやすい道路とは言えません。空港前、走井、上津島、加島、歌島橋などの交差点は、特に渋滞と事故の危険性が高いことで知られています。また、南行き車線の名神高速道路豊中IC跨道橋部分には、高さ制限3.7mの区間があり、一部の車両は通行できません。

さらに、歩行者や自転車は西淀川区内の神崎川と西島川に架かる橋を通行できない構造になっているなど、いくつかの制約もあります。

行政区画と交差する道路

大阪池田線は、大阪市（西淀川区、淀川区）、兵庫県尼崎市、大阪府豊中市、池田市を通過しています。途中、阪神高速5号湾岸線、国道43号、国道2号、阪神高速11号池田線、大阪府道41号大阪伊丹線、名神高速道路、大阪府道606号西宮豊中線、大阪府道145号豊中吹田線、大阪府道99号伊丹豊中線、大阪府道11号大阪国際空港線、大阪府道2号大阪中央環状線、国道171号、国道176号、国道423号、国道477号など、多くの道路と交差しています。

沿線情報

大阪国際空港をはじめ、大阪市立西淀川図書館、JR東西線の御幣島駅などが沿線にあります。公共交通機関としては、大阪シティバス、阪急バス、伊丹市交通局のバス路線が利用可能です。

その他

大阪池田線は、国道176号や国道423号（新御堂筋）と同様に、大阪市と北摂地域を結ぶ重要な道路であり、災害発生時の緊急車両通行路にも指定されています。また、旧国道171号の区間が編入されるなど、歴史的にも変化を遂げてきた道路です。今後とも、大阪と北摂地域を繋ぐ交通の大動脈として、その役割を果たしていくことが期待されます。

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