大阪府道17号枚方高槻線

大阪府道17号枚方高槻線：枚方と高槻を結ぶ道の現状と未来

大阪府道17号枚方高槻線は、大阪府枚方市を起点とし、高槻市に至る主要地方道です。全長約12.1kmの路線ですが、現状では淀川を渡る区間が未開通であり、また、いくつかの課題を抱えています。

現状の課題

まず、最大の課題は淀川未開通区間です。この区間は新名神高速道路のアクセス道路として整備される計画があり、都市計画道路・牧野高槻線、地域高規格道路候補路線・新名神連絡道路に位置づけられています。計画では、新橋（仮称・高槻大橋）の建設が予定されており、2020年度から測量・設計、2021年度から用地買収、2023年度から工事が開始され、2029年度の完成を目指しています。

しかし、淀川両岸部は狭隘路となっており、交通の円滑化には課題が残ります。高槻市側では、高槻市営バスが前島の淀川堤防手前まで運行しているものの、慢性的な渋滞や交通の不便さが指摘されています。

さらに、枚方市側、特に長尾駅周辺では一方通行区間が存在し、起点から終点までを西向きに通行することはできません。東行きは通行可能ですが、狭隘区間も多く、車両同士のすれ違いが困難な箇所も存在します。

過去の経緯と現状

大阪府道17号枚方高槻線は、1983年（昭和58年）に府道路線として認定されました。その後、2003年（平成15年）には、枚方市尊延寺付近から杉1丁目交差点にかけて約2.8kmの区間が都市計画道路枚方東部線の一部として整備され、国道307号の実質的なバイパス道路として供用開始されました。2011年（平成23年）には、この区間が国道307号の経路となり、重用区間が生じています。現在、都市計画道路・枚方高槻線は国道170号として供用されています。

沿線情報

本路線沿線には、関西外国語大学短期大学部、大阪国際大学、大阪歯科大学枚方分校などの教育機関があります。

交差点と接続道路

枚方市と高槻市で、多くの府道や国道と交差しています。主な接続道路としては、大阪府道71号枚方山城線、国道307号、国道1号バイパス、第二京阪道路、大阪府道736号交野久御山線、国道1号、大阪府道18号枚方交野寝屋川線（旧道・新道）、大阪府道13号京都守口線、大阪府道125号安満前島線、国道170号（大阪府道6号枚方亀岡線重用）などがあります。

まとめ

大阪府道17号枚方高槻線は、枚方市と高槻市を結ぶ重要な路線ですが、未開通区間や狭隘区間、一方通行区間など、課題も多く残されています。淀川区間の開通計画が進むことで、交通事情の改善に期待が寄せられています。しかし、開通後も、沿線地域のさらなる発展と交通渋滞の緩和に向けた継続的な取り組みが必要となるでしょう。将来的には、地域住民の利便性向上と安全な通行を実現できるよう、関係機関による更なる整備と管理が求められます。

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