大阪河﨑リハビリテーション大学

大阪河﨑リハビリテーション 大学

大阪河﨑リハビリテーション大学は、大阪府貝塚市に本部を置く私立大学です。リハビリテーション分野の専門家育成を使命とし、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった将来の医療・福祉を担う人材を養成しています。学内では「カワリハ」という愛称で親しまれており、地域社会と連携した認知症予防活動などにも積極的に取り組んでいます。

沿革

本学の歴史は、1997年4月に開校した前身である河﨑医療技術専門学校に始まります。その後、教育内容の拡充と社会からの要請に応える形で、2006年 4月には大阪河﨑リハビリテーション大学として新たな歩みを始めました。専門学校は2008年 3月に閉校し、大学教育へと一本化されました。教育・研究体制のさらなる強化を図るため、2022年 4月には大学院にリハビリテーション研究科リハビリテーション学専攻（修士課程）が開設され、より高度な専門知識と研究能力を追求できる環境が整備されています。

教育体制

教育は、リハビリテーション学部に設置されたリハビリテーション学科で行われます。この学科には、以下の3つの専攻が設けられています。

理学療法学専攻: 運動機能の回復や維持・向上を目指す理学療法について深く学びます。
作業療法学専攻: 日常生活に必要な応用的動作や社会参加能力の回復・維持を目指す作業療法について学びます。
言語聴覚学専攻: コミュニケーションや摂食・嚥下機能の障害に対する評価・訓練を行う言語聴覚療法について学びます。

各専攻では、専門分野に特化した知識と技術を習得し、将来国家資格を取得して活躍するための実践的な教育が行われています。

大学院リハビリテーション研究科の修士課程には、リハビリテーション学専攻があり、以下の3つの研究領域に分かれています。

運動機能科学領域
生活行為科学領域
コミュニケーション科学領域

ここでは、各専門分野における高度な研究手法や臨床応用について探求し、リハビリテーション分野の発展に貢献できる人材育成を目指しています。

取得可能な資格

各専攻で定められた課程を修了することで、以下の国家試験受験資格を得ることができます。

理学療法士国家試験受験資格（理学療法学専攻）
作業療法士国家試験受験資格（作業療法学専攻）
言語聴覚士国家試験受験資格（言語聴覚学専攻）

これらの資格は、病院や施設、地域社会でリハビリテーション専門職として働くために不可欠です。また、所定の単位を修得することで、全国大学実務教育協会より「園芸療法士」の認定を受けることも可能です。園芸療法士は、植物や園芸活動を用いて心身機能の回復や維持を図る専門家であり、リハビリテーションの多様なアプローチの一つとして注目されています。

キャンパス情報

キャンパスは大阪府貝塚市に位置し、水間鉄道水間線の水間観音駅から徒歩約4分というアクセス便利な場所にあります。また、JR阪和線の熊取駅からはスクールバスが運行されており、約15分でアクセス可能です。学生生活においては、毎年10月頃に開催される大学祭「泉華祭」など、学生主体で企画・運営されるイベントを通じて、交流を深め、思い出を作る機会があります。

地域社会・他機関との連携

本学は地域社会や様々な機関との連携を積極的に進めています。2009年3月には、地域美化に貢献する「アドプト・ロード・リハ大学前」協定を締結しました。また、高等学校との連携としては、2010年3月に近畿大学泉州高等学校との間で高大連携協定を結び、教育交流を図っています。医療分野では、2011年1月に医療法人河﨑会水間病院と本学の精神科リハビリテーション研究センターに関する管理運営業務の基本協定を締結し、連携協力体制を構築しています。さらに、地域住民の健康増進と福祉向上を目指し、2013年5月には貝塚市との間で「市民の健康及び社会福祉の充実」に関する連携協定を締結するなど、地域社会への貢献にも力を入れています。

教育・研究への貢献

本学には、認知予備力研究センター長を務め、元日本精神神経学会理事長でもある武田雅俊教授をはじめ、リハビリテーション分野の教育・研究において顕著な実績を持つ教員が在籍しています。これらの専門家による指導のもと、学生は最新の知識と技術を習得し、質の高い教育を受けることができます。大学全体として、リハビリテーション分野の進歩に貢献するための研究活動も推進しています。

大阪河﨑リハビリテーション大学は、変化する社会のニーズに応えながら、リハビリテーション分野の未来を担う専門家の育成、地域社会への貢献、そして学術研究の推進に日々取り組んでいます。

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