大隅諸島

大隅諸島

大隅諸島は、南西諸島の中でも最北に位置し、鹿児島県に属する島々の集まりです。主な島としては、屋久島、種子島、口永良部島、馬毛島などが挙げられます。これらの島々に加え、竹島、硫黄島、黒島を含める場合もあります。また、大隅諸島は、熊毛諸島、大隅群島とも呼ばれることがあります。

構成する島々

大隅諸島を構成する島々について、さらに詳しく見ていきましょう。

熊毛諸島: 種子島、屋久島、口永良部島の3島を指します。
上三島: 竹島、硫黄島、黒島の3島を指します。

これらの島々のうち、上三島については、大隅諸島に含めるかどうかで意見が分かれることがあります。

地理

大隅諸島は、鹿児島県の南に位置し、多様な自然環境を有しています。天気予報では、これらの島々を「種子島・屋久島地方」としてまとめて扱われることが一般的です。この区分には、種子島、屋久島、口永良部島だけでなく、黒島、硫黄島、竹島の上三島も含まれます。

さらに細かく分ける場合、「種子島地方」には種子島、馬毛島、そして上三島が、「屋久島地方」には屋久島、口永良部島が含まれます。

2007年4月1日の予報用語改正以前は、南西諸島に「種子島・屋久島地方」を含めるかどうかで扱いが分かれていましたが、改正後は南西諸島に含む場合のみを用いることと定められました。

歴史

大隅諸島の歴史は古く、縄文時代から人々の生活が営まれていました。この地域には、日本本土の縄文文化の影響を受けた遺跡も確認されています。

古代

日本の古代史書『続日本紀』には、699年に種子島が屋久島、奄美大島、徳之島などと共に朝廷に朝貢し、位階を授けられたという記述があります。また、702年には、種子島と屋久島が九州南部の未開人と連合して大和朝廷に反乱を起こし、鎮圧されたという記述もあります。この反乱後、種子島と屋久島は多禰国（たねのくに）として令制国に組み込まれました。

その後、713年には、九州南部から大隅国が分国されました。720年には、九州南部で隼人の反乱が発生し、この影響で多禰国は大隅国に編入されることになりました。

中世以降

口永良部島は、古代には屋久島と共に多禰国に属していたと考えられます。1702年に編纂された「元禄国絵図大隅国」には、口永良部島が大隅国に属していることが明記されています。馬毛島は、種子島氏の支配下にありましたが、長らく無人島であったため、大隅国に属していたかどうかははっきりしていません。明治時代以降は、鹿児島県熊毛郡に属し、現在は西之表市の一部となっています。

関連事項

* 多禰国


大隅諸島は、その歴史、地理、文化において、日本の他の地域とは異なる独自の魅力を持っています。

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