713年

713年の歴史的背景

713年は西暦でいうと平年にあたります。この年は、干支では「癸丑」と呼ばれ、日本では和銅6年、皇紀1373年とされています。また、中国では唐の時代における先天2年および開元元年にあたります。周辺地域では、渤海では大祚栄16年、新羅では聖徳王12年、さらに檀紀3046年という年に数えられています。

重要な出来事

713年は多くの歴史的な出来事が記録されています。

4月3日

この日は、丹後国、美作国、大隅国という新たな国が設置されました。これらの国の設置は、当時の政治的・経済的な環境に大きな影響を及ぼしました。

5月2日

この日の出来事としては、地誌（風土記）の編纂に関する官命が出されたことが挙げられます。地誌は地域の自然や文化を記すものであり、後の歴史的資料としても重要なものとなりました。

同日に、唐の玄宗が長安城内の化度寺の無尽蔵院（三階寺院）を破壊するよう命じました。この行為は、宗教や政治的意図を反映したものであり、当時の統治状況を象徴するものです。

大祚栄の冊封

さらに重要な出来事として、大祚栄が渤海郡王に冊封され、国号を震から渤海に改めることが挙げられます。この改名は、国家としてのアイデンティティを強化するための一歩でした。

西ゴート王国の滅亡

この年、西ゴート王国の残党勢力がついに滅亡しました。このことは、欧州における勢力の変化を暗示し、さらに後の歴史に影響を与える要因となります。

誕生と死去

713年には、多くの著名な人物が誕生したり、亡くなったりしています。

死去した人物

10月10日、和銅6年9月17日には、飛鳥時代から奈良時代にかけての貴族である大伴手拍が亡くなるという出来事がありました。彼は造宮卿として知られ、飛鳥時代の文化と政治に関与しました。また、シーア派第4代イマームのアリー・ザイヌルアービディーンや、中国禅宗の六祖として知られる慧能、唐代の僧義浄、唐の第7代皇帝である殤帝、著名な書家・画家薛稷、そして唐の高宗の娘である太平公主といった人物もこの年に亡くなっています。

総括

713年は、日本や中国など、複数の文化圏で多くの重要な出来事と人物が交わる年でした。これらの出来事は、後の歴史に多くの影響を与え、それぞれの国や文化の発展に寄与しました。この年を通じて、地域の政治や文化、社会がどのように変化していったのかを知ることは、歴史を理解する上で非常に有意義なことと言えるでしょう。

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