大鳥居駅

大鳥居駅の概要

大鳥居駅（おおとりいえき）は、東京都大田区に位置する京浜急行電鉄空港線の駅です。駅は西口が西糀谷三丁目、東口が羽田一丁目に設置されており、その名はかつて駅の前に立っていた穴守稲荷神社の大鳥居に由来しています。駅番号はKK13で、空港への交通の要所としても知られています。

歴史

大鳥居駅は1902年6月28日に京浜電気鉄道の穴守線として開業しました。当初は蒲田駅から稲荷橋駅までの区間が開通し、その中にこの駅も含まれていました。1985年から駅の地下化工事が始まり、1988年に約160メートル移転。その後、1993年に元の位置に戻ることになります。

1994年にはホームの延伸が行われ、8両編成の運行が開始されました。1997年にはホームが地下化され、その際には改札口も1か所に集約されました。2002年の11月28日には東口改札口が開業し、それ以降、駅の利便性が向上しました。また、2010年にはエアポート急行の停車駅となり、ますます利用者が増加しました。

特に2018年には、リラックマ誕生15周年を記念した企画が行われ、「大キイロイ鳥居駅」として名看板が変更されたことでも注目を集めました。これは、京急バスの停留所も合わせて変更されたため、利用者に親しまれる取り組みとなりました。

駅名の由来

駅名の「大鳥居」は、かつて穴守稲荷神社へ向かう新道開設時に設置された指道標の一部で、道の入り口に立っていた一の大鳥居に由来しています。この大鳥居は関東大震災やその他の理由で現存していませんが、レリーフや歴史資料にその姿が記載されています。

駅構造

大鳥居駅は地下に位置し、相対式ホームが2面2線設置されています。ホームは西北西から東南東に向かって延びており、両端に設けられた独立した改札口が階段やエスカレーターで接続されています。さらに、2010年にはエレベーターも設置され、バリアフリーの面でも配慮されています。

利用状況

2022年度のデータでは、大鳥居駅の1日平均乗降人員は25,278人であり、京急線の72駅中で21位に位置しています。これは、羽田空港へのアクセスの良さや周辺の住宅・商業施設が大きく影響していると考えられています。

駅周辺の環境

大鳥居駅は環八通りと産業道路の交差点、大鳥居交差点の近くに位置しています。駅の設計は、交差点を斜めに横切る形になっており、交通の利便性が考慮されています。1997年の地下化により、かつての複雑な交差点が単純化され、交通渋滞や事故のリスクが軽減されました。また、周辺にはマンションや商業施設も増え、多くの住民に利用されています。

公的施設・商業施設

大鳥居駅周辺には以下のような公的・商業施設が点在しています。

• - 大田区役所羽田特別出張所
• - 大田区立浜竹図書館
• - 東横イン羽田空港1・2

など、住民にとって便利な環境が整っています。

バス路線も充実しており、京浜急行バスの複数の路線がこの駅から発着しています。これにより、多方面へのアクセスが可能となっており、利便性が高まります。

今後の計画としては、蒲田駅から大鳥居駅までの延伸計画があり、さらなるアクセス向上が期待されています。大鳥居駅は、地域の交通の重要なポイントとして、ここから羽田空港へと向かう多くの人々に利用されています。

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