天の光はすべて星 (TRPGリプレイ)

天の光はすべて星

『天の光はすべて星』は、テーブルトークRPG『ナイトウィザード』のリプレイ作品です。2009年4月にエンターブレインから出版されたソースブック『ソウルアーツ』に、書き下ろし作品として収録されました。ゲームマスターは重信康、イラストは猫猫猫が担当しています。

概要

このリプレイは、『ナイトウィザード The 2nd Edition』のソースブック『ソウルアーツ』で追加された新キャラクタークラス「同調者」の紹介を兼ねています。同調者の基本データ作成に関わった重信康が、ゲームデザイナー菊池たけしとシステムデザイナー遠藤卓司の勧めでゲームマスターを務めることになりました。

舞台は『ナイトウィザード』では珍しい地方都市「荒砥山市」。これはセッション前の打ち合わせで、「身近な舞台で活躍するウィザードの物語」という方向性が決まったためです。

プレイヤーは遠藤卓司、大畑顕、小太刀右京、藤井忍の4名。タイトルはフレドリック・ブラウンのSF小説『天の光はすべて星』から取られています。

あらすじ

（詳細なあらすじは省略）

登場人物

プレイヤーキャラクター

十六夜 慎太郎（いざよい しんたろう、大畑顕）
ウィザードクラス：同調者 1LV
スタイルクラス：キャスター 0LV
属性：〈水〉 / 〈冥〉
転勤族の両親を持ち、祖父の住む荒砥山市に転居。列車内でノアと出会い、ウィザードとして覚醒します。獣型メディウム「ザ・シャイニング」を使役。勇敢だが調子に乗りやすく、方向音痴。10年前に荒砥山市を訪れた過去が、物語の鍵となります。

荒戸 夏姫（あらと なつき、遠藤卓司）
ウィザードクラス：勇者 1LV
スタイルクラス：アタッカー 0LV
属性：〈火〉 / 〈火〉
戦国時代から続く旧家の令嬢。自己流の剣術で侵魔と戦っています。ユイと出会うまでウィザードの知識はなく、自身を超能力者だと思っていました。聖蘭とは幼なじみですが、ウィザードであることは互いに秘密にしていました。

乃城 聖蘭（のしろ せいらん、藤井忍）
ウィザードクラス：陰陽師 1LV
スタイルクラス：ヒーラー 0LV
属性：〈冥〉 / 〈天〉
荒砥山の陰陽師一族の娘。祖母に師事し侵魔と戦いますが、まだ半人前。プレイヤーの藤井忍がクリティカル・ファンブルを出しやすく、「回復ファンブル殺し」の可能性が示唆されました。戦闘で回復に失敗し、公式リプレイで稀に見る現象を起こしました。

ユイ＝ヴァン（小太刀右京）
ウィザードクラス：人造人間 1LV
スタイルクラス：ディフェンダー 0LV
属性：〈風〉 / 〈風〉
絶滅社所属のエージェント。コードネーム「暁の剣（モーンブレイド）」。ペガサス博士によって創造され、絶滅社に回収されました。ボトルキャップの収集が趣味です。

ノンプレイヤーキャラクター

交野 燐（かたの りん）

御堂 多喜（みどう たき）
荒砥山の陰陽師・御堂家の当主で、聖蘭の祖母。市内で連続する人間消失事件を追っています。慎太郎や絶滅社の関与を快く思っていません。過去のある事件で慎太郎と関わりがありました。フランス留学経験があり、時折フランス語が出ます。

ジェネラル
民間軍事会社を装うウィザード傭兵集団「絶滅社」の最高指導者。慎太郎の覚醒を感知し、ユイに監視を命じます。正体を知る者は幹部の一部に限られ、「恐らく世界最初の裁定者」とされています。

ノア
荒砥山へ向かう列車で慎太郎と出会った青年。「あちら側」「こちら側」と人間を区別します。慎太郎をウィザードとして覚醒させ、燐を侵魔に操ります。本作の黒幕的存在であり、その正体と目的はソースブックで明かされます。

第二次古代神戦争

『天の光はすべて星』は、『ナイトウィザード The 2nd Edition』と『セブン＝フォートレス メビウス』を連結する事件「第二次古代神戦争」の一環です。基本構図は「冥魔対ウィザード」でしたが、本作では「ノア」が第三の勢力として登場します。

ノアは幻夢神の眷属であり、世界結界の形成者の一人。マジカル・ウォーフェアでザ・ゲイザーが討たれたことで、世界結界は不要と判断し、幻夢神を覚醒させ人類を結集させようとします。ウィザードを覚醒させるのは、幻夢神の目覚めに備え、生き残る機会を与えるためです。しかしその行動は、未熟なウィザードが犠牲になるなどの弊害も生んでいます。絶滅社はユイ＝ヴァンを専従とし、ノアの動向を監視しています。

作品

ナイトウィザード The 2nd Edition ソースブック ソウルアーツ（ISBN 978-4-7577-4850-7 / エンターブレイン）

関連項目

菊池たけし
遠藤卓司
ナイトウィザード

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