天地人ダービー

天地人ダービー：山形 vs 新潟、越境のライバル対決

天地人ダービーは、Jリーグのモンテディオ山形とアルビレックス新潟が対戦する試合を指します。この名称は、両クラブの本拠地が舞台となったNHK大河ドラマ『天地人』に由来し、2009年から使用されています。

ダービー成立の背景

山形県と新潟県は、朝日連峰を挟んで隣接しており、新潟にとって山形はJリーグで最も近いクラブです。両チームは1998年から2003年まで、JFLやJ2で22回も対戦を重ねてきました。しかし、2004年に新潟がJ1、山形がJ2に分かれたため、5年間対戦がありませんでした。

2009年、山形がJ1に昇格したものの、ドル箱カードであったベガルタ仙台との「みちのくダービー」が仙台のJ2残留で開催されなくなりました。また、J1昇格に伴い運営費が増加したため、山形は新たな集客策を必要としていました。

同じ年、大河ドラマ『天地人』が両県を舞台に放送され、新潟県と山形県庄内地方で「新潟デスティネーションキャンペーン」が開催されるなど、両県の交流が深まりました。山形はこの状況をビジネスチャンスと捉え、新潟に共同イベントを提案。新潟も観客数の減少に悩んでいたため、この提案を受け入れ、「天地人ダービー」が始まりました。

現在の状況

2011年まで両クラブは天地人ダービーのイベントを開催していましたが、2012年に山形がJ2に降格し、対戦が途絶えました。2015年に対戦が再開されて以降、両クラブとも天地人ダービーのイベントは行っておらず、クラブ公式でも名称はほとんど使用されていません。

越境の因縁

両クラブ間を移籍した選手や監督も存在します。

鈴木淳：2004-2005年 山形監督、2006-2009年 新潟監督
大島秀夫：2001-2004年 山形、2009年 新潟
宮沢克行：2002-2004年 新潟、2004年 山形(レンタル)、2005-2006年 新潟、2006年- 山形

これらの移籍が、両チームの対戦にさらなるドラマを生み出しています。

対戦成績

モンテディオ山形：9勝22敗9分
アルビレックス新潟：22勝9敗9分

関連情報

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* 奥羽本戦

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