天津駅

天津駅：双葉山関ゆかりの地に佇む、静かな無人駅

大分県宇佐市下敷田にあるJR九州日豊本線の天津駅は、昭和31年（1956年）10月1日に日本国有鉄道によって開業しました。現在は無人駅として静かに佇んでいますが、その歴史と周辺環境には、興味深い物語が秘められています。

駅の歴史：国鉄時代からJR九州へ

開業以来、長きに渡り地域住民の足として利用されてきた天津駅。昭和57年（1982年）には日豊本線の複線化工事が完了し、輸送力向上に貢献しました。その後、昭和59年（1984年）に荷物扱いと有人駅としての営業を終了。無人化されました。国鉄分割民営化後の昭和62年（1987年）4月1日からは、九州旅客鉄道（JR九州）の駅として現在に至ります。平成24年（2012年）1[[2月1日]]からは、ICカードSUGOCAの利用も開始されました。ただし、当駅ではSUGOCAのチャージや購入はできません。

駅の構造と利用状況：島式ホームと名誉駅長

天津駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。開業当時からの平屋建ての駅舎は、歴史を感じさせます。無人駅ながら、地域住民の思いが込められた名誉駅長を置くなど、温かい雰囲気も持ち合わせています。

利用状況は、開業当初は年間20万人近い乗車人員を記録していました。しかし、近年は減少傾向にあり、平成27年（2015年）度の乗車人員は3万2千人余りとなっています。この減少は、自動車の普及や人口減少などの社会情勢の変化を反映していると言えるでしょう。

駅周辺：双葉山関ゆかりの場所

天津駅周辺は、田園風景が広がる静かな地域です。しかし、駅北側には、大相撲第35代横綱、双葉山定次関にゆかりのある施設が複数集まっています。双葉山関の神社、生家跡、そして「双葉の里」と呼ばれる資料館などが、その歴史を今に伝えています。生家跡と資料館は駅からはやや離れた場所にあります。双葉山関の出生地には記念碑が建てられており、その横に設けられた土俵では、毎年相撲大会が開催されているそうです。

アクセスと周辺情報

天津駅は、日豊本線沿線に位置し、今津駅と豊前善光寺駅の中間地点にあります。周辺には、宇佐市立天津小学校、宇佐警察署天津警察官駐在所などの公共施設の他、いくつかの道路が交差しています。五十石川も近くを流れています。

まとめ

天津駅は、歴史と自然、そして偉大な力士ゆかりの地という、三つの要素が融合した、独特の魅力を持つ駅です。静かな佇まいの中に、地域の歴史と人々の温かみが感じられる、そんな場所と言えるでしょう。訪れる際には、周辺の史跡も巡ってみることをおすすめします。

もう一度検索