天照皇大神宮

伊野天照皇大神宮

伊野天照皇大神宮は、福岡県糟屋郡久山町猪野に鎮座する神社です。地元では「伊野皇大神宮」や「伊野神社」とも呼ばれ、古くから地域の人々に崇敬されてきました。

歴史

神社の創建は、仲哀天皇9年（200年）に遡ると伝えられています。熊襲征伐の途中であった仲哀天皇が、神の託宣を疑ったために祟りを受け崩御。そのことを知った神功皇后が、小山田の村に斎宮を建て、天照大神を祀ったのが始まりとされています。

室町時代末期には、都で大神の祭祀を司っていた豊丹生有時が、座列争いの罪で豊前国に流罪となりました。その際、大神の御神体も豊前に移されましたが、有時の子・兵庫大夫が神のお告げを受け、御神体を伊野に移し、宮居を建てたと伝えられています。

天正14年（1586年）、立花城を攻めた島津氏は伊野にも侵入。兵庫大夫は御神体を守ろうと竃門山に隠しましたが、島津兵に奪われ薩摩国に持ち去られそうになりました。しかし、途中で神の祟りを恐れた島津兵は、御神体を豊後国柞原八幡宮に納めました。その後、柞原の宮司に「伊野の里に帰すべし」との大神の託宣があり、御神体は再び伊野に戻され、以前のように祀られるようになったとされています。

江戸時代には、立花城主戸次道雪、名島城主小早川隆景、筑前藩主黒田長政など、多くの大名が当社を崇敬しました。筑前藩第3代藩主黒田光之は、延宝5年（1677年）に社殿を造営し、大神宮を遷座。造営に際しては、宮司豊丹生信重と工匠工藤太夫清重を伊勢神宮に派遣し、本殿から鳥居に至るまで伊勢神宮に模して造らせたと伝えられています。

現在も20年毎の式年遷宮が行われており、前回は平成19年（2007年）4月8日に挙行されました。

交通

JR九州篠栗線篠栗駅からイコバス猪野経由トリアス久山行きに乗車し「猪野」下車、徒歩5分
博多バスターミナルからJR九州バス直方線に乗車し「山の神」下車、徒歩27分
九州自動車道福岡インターチェンジから6.5km

駐車場:約30台駐車可能

ギャラリー

[神社の写真1]
[神社の写真2]
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[神社の写真4]
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脚注

伊野天照皇大神宮(いのてんしょうこうたいじんぐう)／久山町

関連項目

* 大神宮

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