天竜川駅

天竜川駅の概要

天竜川駅（てんりゅうがわえき）は、静岡県浜松市中央区天龍川町に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）の東海道本線の駅であり、駅番号はCA33です。この駅は浜松市の中心部に近く、地域の交通の要所となっています。運行形態については、さらに詳細が「東海道線 (静岡地区)」に記載されています。

歴史

天竜川駅の起源は、実業家の金原明善にまで遡ります。彼は木材の輸送を促進するために、鉄道局に東海道線の停車場設置を申し入れました。この要望に応じて、1892年9月20日に天龍川貨物取扱所が設立され、その後金原は天龍運輸を設立しました。この運輸会社は1945年に日本通運と合併し、天竜川支店として知られるようになりました。貨物運輸は順調に増加しましたが、1898年7月には旅客輸送も開始され、天竜川駅が正式に開業しました。

駅の年表

• - 1898年7月10日：国有鉄道東海道線の中泉（現・磐田） - 浜松間に新設開業。
• - 1908年8月3日：天竜運輸専用線（天竜川駅-天竜川岸半場間）開通。
• - 1972年3月15日：専用線発着を除く貨物の取扱を廃止。
• - 1985年3月14日：荷物の取扱を廃止。
• - 1987年4月1日：国鉄の分割民営化に伴い、東海旅客鉄道と日本貨物鉄道の駅となる。
• - 1997年3月22日：貨物列車の発着が廃止される。
• - 2006年4月1日：JR貨物の駅が廃止され、貨物の取扱が終了。
• - 2008年3月1日：TOICAサービスが開始。
• - 2016年3月14日：橋上駅舎化に向けて仮駅舎での営業開始。
• - 2017年9月23日：橋上駅舎・南北自由通路の供用開始を記念するセレモニーが行われる。

駅構造

天竜川駅は、島式ホームを2面と4線を持つ地上駅です。現在は橋上駅舎が設置され、南北自由通路が設けられていますが、以前は南口がなく、駅舎は北側にありました。このため、駅南側からのアクセスには跨線橋の利用が必要でした。ホームは、2・3番線が本線、1・4番線が副本線となっていますが、現在の定期旅客列車は主に2・3番線を使用しています。駅は浜松駅が管理しており、業務委託駅となっています。

のりば

天竜川駅の東側にはかつて日本通運の専用鉄道がありましたが、それは1993年に廃止されました。また、1970年代までヤマハ天竜工場への専用線が存在しましたが、その跡地には一部の築堤が残されていました。

利用状況

2021年度のデータによると、天竜川駅の1日平均乗車人員は2,392人でした。これは、1993年度からの推移を示すものであり、地域の利用状況を反映しています。

駅周辺

駅周辺は浜松市の住宅地域であり、駅名は天竜川に由来しています。しかし、駅自体は実際の天竜川から1.5キロメートルほど離れています。周辺は静かな住宅地が広がり、駅の利便性を活かした生活圏が形成されています。

バス路線

天竜川駅バス停では、一時浜松アリーナ発着の臨時便が運行されていましたが、駅舎工事に伴い現在はバス停が存在しません。また、過去にはコミュニティバスも運行されていました。最寄りのバス停は、徒歩数分の距離にある橋羽バス停です。

隣の駅

• - 東海旅客鉄道（JR東海）

- 豊田町駅 (CA32) - 天竜川駅 (CA33) - 浜松駅 (CA34)

天竜川駅はその歴史やアクセスの便から、地域の重要な交通拠点としての役割を果たしてきた駅です。

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