天羽秀常

天羽秀常（あまは ひでつね）は、平安時代後期の武士であり、生没年は明らかになっていません。父は平常澄で、通称を庄司と称しました。また、天羽直胤（あまは なおたね）とも呼ばれています。

略歴

寿永2年（1184年）、上総広常（かずさひろつね）が源頼朝によって謀殺される事件が発生しました。この事件に連座する形で、天羽秀常も所領を没収されるという処分を受けました。しかし、その後、広常が実際には無罪であったことが判明し、天羽秀常も罪を問われることなく所領を返還されることになりました。この事件をきっかけに、天羽秀常は御家人として源頼朝に仕えることとなりました。頼朝の家臣団の一員として、その後の武家社会において一定の役割を果たしたと考えられています。

系譜

天羽秀常の系譜については、以下の通りです。

父：平常澄（たいら の つねずみ）
母：不詳
妻：不詳
男子：天羽直常（あまは なおつね）（次郎）


天羽秀常の詳しい事績については、史料が乏しく不明な点が多く残されています。しかし、上総広常の事件とその後、御家人として源頼朝に仕えたという事実は、当時の武士社会における彼の存在を示唆しています。子である天羽直常もまた、その後の時代に武士として活躍したと考えられます。

参考文献

『本朝通鑑-第九巻』（1919年、国書刊行会）
『長生郡郷土誌』（1913年、長生郡教育会）

もう一度検索