天野浩一

天野浩一（あまの こういち）

1979年4月12日生まれ、香川県高松市出身の元プロ野球選手（投手）、野球指導者。

プロ入り前

高松東高校時代は、当初捕手や一塁手でしたが、2年夏に投手に転向。高校時代の最高成績は県大会ベスト16でした。その後、四国学院大学に進学し、1年春からエースとして活躍。リーグ優勝5回、最優秀新人賞、最多勝3回、最優秀[[防御率]]4回を受賞し、リーグ通算30勝7敗の記録を打ち立てました。大学選手権では山井大介（奈良産大）と投げ合い、完投するも惜敗。4年春には右足首を骨折しましたが、秋にはボルトを入れたままの状態でした。

四国六大学リーグのレベルが低く見られていたため、注目されることは少なかったものの、広島東洋カープのスカウトであった白武佳久氏は、天野のストレートのキレとマウンド度胸を高く評価し、怪我が治れば一軍で戦力になると見込んでいました。その結果、2001年のドラフトで広島に10巡目で入団。これは四国六大学リーグ初のプロ野球選手であり、広島球団としてもドラフト外入団が廃止されてから初の出来事でした。

プロ入り後

2002年、ルーキーながら中継ぎとして13試合に登板し、防御率1.20という好成績を記録。2003年には自己最多の49試合に登板し、5月18日にはプロ初勝利を挙げました。2004年には45試合に登板しましたが、防御率が5.36と大きく悪化しました。2005年は14試合に登板し、防御率9.98と結果を残せませんでした。

2006年には一度も一軍に上がることができず、戦力外通告を受けました。その後、四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに入団し、2007年には最多セーブのタイトルを獲得し、チームの優勝に貢献しました。オフには12球団合同トライアウトに参加しましたが、獲得する球団は現れませんでした。

2008年にはベースボール・チャレンジ・リーグの福井ミラクルエレファンツで選手兼任コーチとしてプレーし、主にクローザーとして活躍しました。シーズン終了後、選手としては引退しました。

引退後

2009年、福井ミラクルエレファンツの監督に就任しましたが、チームは最下位に終わり退任。2010年には香川オリーブガイナーズの投手コーチに就任しました。2011年6月には成績不振でコーチを辞任し、その後はガイナーズアカデミーの投手コーチ兼マネージャー、監督を務めました。2013年には個人で「AKGA天野野球塾」を立ち上げましたが、2014年3月に活動を終了しました。その後、香川ベースボールアカデミーの監督を務め、2018年3月には香川オリーブガイナーズの投手コーチに復帰しましたが、2020年シーズン終了後に退団しました。

選手としての特徴・人物

中継ぎ投手として活躍し、ナックルやパームといった球種を持っていました。また、カープチェンジという独自の球種を開発するなど研究熱心でした。2007年にはインディーズデビューも果たしており、自身のNPB復帰への思いを歌に込めていました。

背番号48へのこだわり

天野は背番号「48」に強いこだわりを持っています。大学時代に親友となった東条弘典さんが交通事故で亡くなった際、東条さんの背番号が「48」だったことから、現役を続ける限り「48」を付けると誓い、指導者となっても「48」を付けていました。

応援歌

天野には個人応援歌が存在し、南一誠のCDに収録されています。この応援歌は球場では流れなかったものの、美しい旋律でファンから人気を集めています。

詳細情報

NPB 初記録
初登板：2002年8月7日 対阪神タイガース戦
初奪三振：同上、矢野輝弘から
初勝利：2003年5月18日 対中日ドラゴンズ戦

背番号
48 (2002年-2011年、2018年-)

タイトル
最多セーブ (2007年)

外部リンク

個人年度別成績 天野浩一 - NPB.jp 日本野球機構

関連項目

香川県出身の人物一覧
広島東洋カープの選手一覧
香川オリーブガイナーズの選手一覧
四国アイランドリーグplus個人タイトル獲得者一覧
福井ミラクルエレファンツの選手一覧

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