天野義明

天野 義明

天野 義明（あまの よしあき）氏は、1970年11月22日生まれ、静岡県出身の元社会人野球選手（外野手、一塁手）であり、現在は指導者としても活動しています。

経歴

高校時代

地元静岡県の強豪校である静岡高校に進学。野球部では、後にプロ野球でも活躍する赤堀元之氏や、社会人野球でも同僚となる梶山義彦氏らと同期でした。2年生時の1987年には、チームの一員として第69回全国高等学校野球選手権大会に出場し、甲子園の舞台を経験しました。

大学時代

高校卒業後、東都大学野球リーグに所属する駒澤大学硬式野球部へ進学。ここでも、田口昌徳氏や鶴田泰氏といった、後にプロや社会人で名を馳せる選手たちと同期でした。大学野球では主に一塁手としてプレー。4年生となった1992年には、春季リーグ戦で一塁手部門で初のベストナインに輝く活躍を見せ、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。さらに同年開催された全日本大学野球選手権大会でも優勝を果たし、大学球界の頂点を極めました。これらの活躍が認められ、同期の田口氏、鶴田氏と共に、同年の第21回日米大学野球選手権大会の日本代表メンバーにも選出されています。

社会人野球時代（日本生命）

駒澤大学を卒業後、社会人野球の名門である日本生命に入社。日本生命では主に外野手として、チームの中心選手として活躍しました。特に輝きを放ったのは、1997年の第68回都市対抗野球大会です。この大会では、チームの四番打者として、準々決勝、準決勝、そして決勝と、圧巻の3試合連続本塁打を放ち、チームの優勝に大きく貢献しました。前を打つ三番打者であった福留孝介氏（後にプロ入り）と共に強力なクリーンアップを形成し、日本生命の黄金期を支えました。この年の目覚ましい活躍により、梶山義彦氏らと共に外野手として自身初の社会人ベストナインに選出されました。1999年8月には、翌年のシドニーオリンピック予選を兼ねたアジア選手権の日本代表候補合宿に招集され、主将を務めましたが、惜しくも本大会の代表には選ばれませんでした。しかし、翌2000年には日本生命の主将を務めるとともに、第27回社会人野球日本選手権大会では指名打者として優秀選手に選ばれる活躍で、チームをベスト4に導きました。この2000年にも、再び社会人ベストナイン（指名打者部門）を受賞しています。長年にわたり社会人野球のトップレベルで活躍を続け、2002年の第73回都市対抗野球大会には初めて他チームからの補強選手として出場。これにより、都市対抗野球連続出場10年の節目を迎え、特別表彰を受けました。現役選手としてのキャリアは、2005年をもって幕を閉じました。

指導者・役員時代

現役引退から時を経て、2016年には、自身の地元である静岡県に新たに設立された社会人野球のクラブチーム、山岸ロジスターズの監督に就任。設立間もないチームの指揮を執りました。2023年からは監督の職を離れ、部長としてチーム運営や強化に携わっています。選手として大学、社会人で輝かしい実績を残し、その後は指導者、そしてチームの要職として、野球界への貢献を続けています。

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