天顕

天顕（てんけん）は、遼の太祖である耶律阿保機（やりつ あぼき）と、その後の太宗耶律堯骨（やりつ ぎょうこつ）の治世で使用された元号であり、926年から938年までの期間を指します。

天顕時代の主な出来事

元年（926年）：天賛（てんさん）から改元されました。この年、遼は渤海国を滅ぼし、その跡地に東丹国（とうたんこく）を設置。耶律阿保機は長男である耶律倍（やりつ ばい）を東丹王に封じました。しかし、同年中に耶律阿保機は扶余城（ふよじょう）で崩御しました。
2年（927年）：耶律阿保機の死後、耶律堯骨が即位しました。耶律倍は南奔を企てましたが失敗し、上京（じょうけい）に幽閉されることとなりました。
3年（928年）：烏古（うこ）を服属させました。また、東丹国の都城を遼陽（りょうよう）に遷しました。
4年（929年）：耶律倍は医巫閭山（いうりょさん）に隠棲しました。
5年（930年）：耶律倍は後唐（こうとう）へ亡命しました。
11年（936年）：石敬瑭（せき けいとう）が遼の援助を受けて後唐を滅ぼし、後晋（こうしん）を建国しました。この際、燕雲十六州（えんうんじゅうろくしゅう）を遼に割譲しました。また、耶律倍は李従珂（り じゅうか）の使者に殺害されました。
13年（938年）：会同（かいどう）と改元されました。

西暦との対照表

天顕	西暦
-	-
元年	926年
2年	927年
3年	928年
4年	929年
5年	930年
6年	931年
7年	932年
8年	933年
9年	934年
10年	935年
11年	936年
12年	937年
13年	938年

関連項目

元号一覧 (中国)

このように、天顕の時代は、遼の勢力拡大と周辺諸国との関係において重要な転換期であり、その後の遼の発展に大きな影響を与えました。

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