奈良奥山ドライブウェイ

奈良奥山ドライブウェイの詳細

奈良奥山ドライブウェイ（ならおくやまドライブウェイ）は、奈良県奈良市東部に位置する有料自動車道で、奈良交通グループの新若草山自動車道株式会社によって運営されています。1955年に開通し、1960年には全線が開通しました。このドライブウェイは、若草山、春日山、高円山といった自然豊かな山々の中を走り、観光名所へのアクセスを提供しています。

路線の特徴

奈良奥山ドライブウェイは、主に二車線の舗装道路ですが、特別天然記念物である春日山原始林部分を含む春日山A周路は、一部が未舗装で幅の狭い一方通行となっています。この部分は自動車の通行が禁止されており、主に歩行者や自転車が利用できます。春日山A周路には奈良公園からアクセスでき、休日には多くのハイカーが訪れるため、通行時には注意が必要です。

通行経路は以下の三つのコースに分かれており、それぞれ異なる通行料金や出入口があります：
1. 新若草山コース（7.4 km）：北側から入り、鎌研交番所までの往復。
2. 奈良奥山コース（13.0 km）：北側から春日山A周路を通過し、南側まで全線を通り抜ける。
3. 高円山コース（10.6 km）：南側から入り、芳山交番所までの往復。

これらのコースには数多くの観光スポットが点在しており、各コースの入り口付近には駐車スペースも整備されています。また、料金所では観光情報をまとめたパンフレットも配布されています。特に、新若草山コースは春の桜並木を楽しみながら古都・奈良の街並みを一望できる人気スポットとなっています。一方、高円山コースでは春日山石窟群の石仏を観ることができ、歴史的な魅力も兼ね備えています。

通行料金

2021年10月1日には料金が改定されました。通行料金は、春日山A周路を含む奈良奥山コース全線を利用する場合、普通自動車で1,860円となります。この料金は、春日山A周路の使用料が別途徴収されているためで、同じ距離の高円山コースは640円と、大きな差があります。春日山A周路の使用料は、軽自動車で500円、小・中型普通車で900円、大型普通車で1,000円です。

営業時間は、新若草山コースが8:00から23:00（12月から3月までは22:00まで）、奈良奥山コースが9:00から17:00、高円山コースが8:00から18:30となっており、新若草山コースに限っては営業時間内の入場車両があれば、営業時間外の退場が可能です。

近隣の宿泊施設

奈良奥山ドライブウェイ周辺には、宿泊施設もあります。「万葉若草の宿三笠」は1956年に開業し、近鉄グループに属しています。また、「アンドホテル」は1964年に開業した企業が運営しています。これらの宿泊施設を利用する場合、料金所で申し出ると、通行が無料となる特典があります。

奈良奥山ドライブウェイは、その自然の美しさと歴史的な文化財の豊かさから、多くの観光客に愛されるスポットとして、訪れる価値のある場所です。

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