奥平昌暢

奥平昌暢（おくだいら まさのぶ）は、文化6年（1809年）に生まれ、豊前国中津藩の第6代藩主を務めた人物です。中津藩奥平家としては10代目に当たります。

生涯

昌暢は、先代藩主である奥平昌高の次男として江戸で誕生しました。兄が夭逝していたため、幼くして世子となります。文政5年（1822年）には従四位下・美作守に叙位・任官し、文政8年（1825年）に父・昌高の隠居を受けて家督を継ぎました。この際、大膳大夫に遷任されています。

藩主となってからの昌暢は、隠居した父・昌高と協力して藩政に取り組みました。新田開発や藩法の改正など、様々な改革を積極的に推進し、藩政の立て直しを図ります。しかし、志半ばにして天保3年（1832年）に江戸で病没しました。享年は24歳という若さでした。

昌暢の死後、跡を継いだのは弟の昌猷でした。実子の昌服はわずか3歳という幼少であったため、このような措置が取られました。

系譜

父：奥平昌高（1781-1855）
母：歌子
正室：国子 - 芳蓮院、徳川斉敦の娘
室：照寿院
次男：奥平昌服（1831-1901）
生母不明の子女
女子：儀姫 - 黒田長溥養女、松平慶倫正室
養子
* 男子：奥平昌猷（1813-1842） - 奥平昌高の五男

奥平昌暢は、若くして亡くなったものの、父と共に藩政改革に尽力した藩主として、その名は歴史に刻まれています。短い生涯ながらも、中津藩の発展に貢献した人物として評価されています。

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