女も男もなぜ懲りない

女も男もなぜ懲りない

『女も男もなぜ懲りない』は、1987年10月15日から1988年1月7日までフジテレビ系列で放送されたテレビドラマです。この作品は当時の「ナショナル木曜劇場」の枠内で放映され、オーストラリアの建国200年記念に関連する特別なロケーション撮影が行われました。シドニーやパースなどの美しい景観が背景に、ストーリーが展開されます。

概要

本作は1984年よりフジテレビが制作してきた「ワールドドラマシリーズ」の第4弾であり、すでに放送された『オレゴンから愛』、『アルザスの青い空』、『ライスカレー』に続く作品となります。個性的なキャラクターたちと恋愛模様を通じて、人間関係の複雑さや喜怒哀楽が描かれています。

あらすじ

主人公の片山弘（中井貴一）は、プレイボーイとして知られるツアーコンダクターで、日本とオーストラリアを行き来しながら様々な人々と出会います。弘の恋人でプロカメラマンの桂木亜希（和由布子）は、彼の女癖の悪さに困惑しつつも付き合いを続けています。一方、弘に振り回されている同僚たちの女性陣は、自らの復讐を企ててオーストラリアツアーに参加することになります。

物語はシドニーのビーチで、弘がなつ美（国生さゆり）にキスをしている現場を亜希が目撃したことで三角関係が形成され、感情的な波乱が展開します。同時に、弘の母である片山邦子（草笛光子）や、弘の異母兄矢吹一彦（柴俊夫）なども絡み合い、家族の背景なども浮き彫りになっていくのです。

キャスト

• - 片山弘：中井貴一 - 主人公、ツアーコンダクター。
• - 滝なつ美：国生さゆり - スーパーのレジ打ち係。
• - 片山邦子：草笛光子 - 弘の母。
• - 矢吹一彦：柴俊夫 - 弘の異母兄。
• - 矢吹安代：佐々木すみ江 - 一彦の母。
• - 岩下五郎：角野卓造 - ツアー会社の部長。
• - 桂木亜希：和由布子 - 弘の恋人。

他にも多彩なキャラクターが物語をより引き立てています。

音楽と小ネタ

音楽面では、オーストラリアロケシーンで『ワルチング・マチルダ』が流れるなど、場面を盛り上げています。また第11話では、なつ美が弘にカミングアウトするシーンがあり、自らの嘘の体験談を語ります。この中で「成蹊大学の学生」というフレーズが登場することから、演じる中井貴一の学歴を示唆するネタもあります。

結論

『女も男もなぜ懲りない』は、恋愛や人間関係の複雑さを軽妙かつ深く描いた作品です。日本とオーストラリアを交錯させた背景の中で、視聴者はさまざまな感情を味わい、キャラクターたちの葛藤に共感を覚えることでしょう。放送から数十年が経った今でも、多くの人々の記憶に残る名作として語り継がれています。

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