女囚さそり 第41雑居房

女囚さそり 第41雑居房

1972年12月30日に公開された『女囚さそり 第41雑居房』は、東映東京撮影所が製作した日本映画です。前作『女囚701号/さそり|女囚701号_さそり』に続く、女囚さそりシリーズの第2弾として公開されました。

概要

本作は、前作からの続編であり、主人公の松島ナミが再び刑務所に収監されるところから物語が始まります。刑務所内での過酷な労働を強いられたナミは、他の女囚たちと共に脱走を計画し、移送中の車から脱走を試みます。本作は、脱走劇を軸に、女囚たちが街へ逃亡する様子を描いたロードムービー的な要素を含んでいます。

また、本作では、女囚たちの過去の犯罪が語られる場面や、ナミたちが乗ったバスがトンネルに入るシーンなどで、現実世界とは異なる幻想的な演出が取り入れられています。これらの演出が、作品に独特な雰囲気を醸し出しています。

ストーリー

法務省巡閲官の目の前で、刑務所長の郷田の隻眼をスプーンで突き刺した松島ナミは、郷田の憎悪により石切場での重労働を強いられます。看守の辻らに凌辱されたナミは、看守たちの隙を突き、大場ひでら他の女囚6人と共に脱走を企てます。脱走中、彼女たちは様々な困難に直面しながらも、自由を求めて逃亡を続けます。

スタッフ

監督：伊藤俊也
企画：吉峰甲子夫
原作：篠原とおる（『さそり』ビッグコミック連載）
脚本：神波史男、松田寛夫、伊藤俊也
撮影：清水政郎
録音：広上益弘
照明：桑名史郎
美術：桑名忠之
編集：田中修
助監督：馬場格昭
記録：高津省子
擬斗：日尾孝司
スチール：藤井善男
進行主任：東一盛
装置：根上徳一
装飾：米沢一弘
美粧：住吉久良蔵
美容：花沢久子
衣装：宮下貞子
演技事務：山田光男
現像：東映化学
音楽：菊池俊輔

キャスト

松島ナミ：梶芽衣子
脱走の常習犯であり、前作よりも攻撃的な性格になっている。他の女囚たちとは一時的に行動を共にしている。
大場ひで：白石加代子
女囚たちのリーダー的存在。野心家で手段を選ばない。過去に自身の子供を殺害している。
安木富子：賀川雪絵
ひでの仲間の女囚。売春行為を重ねて刃傷沙汰を起こした。
我妻春江：八並映子
ひでの仲間の女囚。愛する男との再会を望んでいる。レズ。
野田朝子：伊佐山ひろ子
ひでの仲間の女囚。放火の罪で収監された。レズ。
都ローズ：石井くに子
泣き虫だが心優しい性格で、他の女囚たちから親しまれている。
及川君代：荒砂ゆき
幼い息子を虐待した情夫を殺害した。脱走中に実家へ立ち寄る。
郷田毅：渡辺文雄
刑務所長。ナミに私怨を抱き、彼女を執拗に追いかける。
沖崎：室田日出男
看守長。ナミたちを連れ戻そうと画策する。
古谷：堀田眞三
副看守長。ライフル銃でナミたちを追う。
辻：小松方正
看守。ナミを凌辱するも、直後にナミたちに殺害される。
田所：佐藤京一
看守。逃走中のナミたちの足取りを追うが、殺害される。
鳥居：三重街恒二
看守。バスに篭城する大場の銃撃で死亡。
尾形：阿藤海
看守。バスに篭城する大場の銃撃で死亡。
風間：久地明
看守。護送車運転中にナミたちに殺害される。
法務省巡閲官：戸浦六宏
栄転する郷田を労うために刑務所を訪れる。
老婆：田中筆子
脱走中のナミたちと出会う。包丁を持ち、呪いの言葉を呟く。
及川の両親：岩井松二郎、近衛秀子
看守たちに利用され、娘の足を封じる。
和夫：小出隆之
及川の息子。看守たちに利用され、母親の居場所を吐かされる。
若い男：小林稔侍
バス旅行の乗客。女囚に乱暴をはたらく。
若い男：伊達弘
バス旅行の乗客。女囚に乱暴をはたらく。
若い男：高月忠
バス旅行の乗客。女囚に乱暴をはたらく。
年配の男：長谷川弘
バス旅行の乗客。戦時中のレイプ自慢をする。
バスガイド：伊丹さかえ
乗客のセクハラにも毅然と対応する。
バスの運転手：山之内修

同時上映

『昭和残侠伝 破れ傘』
主演：高倉健 / 監督：佐伯清 / 脚本：村尾昭
昭和残侠伝シリーズ第9作

外部リンク

女囚さそり 第41雑居房 - MOVIE WALKER PRESS
女囚さそり 第41雑居房 - KINENOTE
女囚さそり 第41雑居房 - 映画.com
女囚さそり 第41雑居房 - allcinema

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