女子名人戦:中国の女流棋士による囲碁の棋戦
女子名人戦は、中国の女流棋士を対象とした
囲碁の棋戦であり、その歴史は1989年にまで遡ります。しかし、その歩みは決して平坦ではなく、幾度かの休止期間を挟みながら、形を変え、名前を変え、現在まで続いています。
旧女子名人戦 (1989-1991)
最初の女子名人戦は、1989年から1991年までの3年間開催されました。この時期は「旧女子名人戦」とも呼ばれています。
主催: 中国囲棋協会、山東齊魯晩報
優勝賞金: 3万元
対戦方式: 第1-2期は16名のトーナメント戦、第3期は21名によるリーグ戦7回戦
歴代優勝者
1989年:
黄焰
1990年: 徐瑩
1991年:
葉桂
浪潮杯・八喜杯・石化加油卡杯 (2001-2005)
2001年に「浪潮杯女子名人戦」、2002年に「八喜杯女子名人戦」、2005年に「石化加油卡杯女子名人戦」として、再び女子名人戦が開催されました。
主催: 中国囲棋協会、(1-2期)山東齊魯晩報、(1期)浪潮集団、(3期)中国石化山東石油分公司
優勝賞金: 3万元
対戦方式: ランキング上位16名によるトーナメント戦。第3期は決勝三番勝負
歴代優勝者
2001年: 張璇
2002年: 于梅玲
2005年:
葉桂
黄龍士佳源杯 (2010-2011)
2010年からは、
清の時代の棋聖である
黄龍士の故郷、
江蘇省姜堰市で「
黄龍士佳源杯」として開催されました。
主催: 中国棋院、姜堰市
優勝賞金: 10万元
対戦方式: 予選を勝ち抜いた8名と推薦8名の、計16名による本戦トーナメント
歴代優勝者
2010年:
鄭岩
2011年: 李赫
閬中古城杯、鄂爾多斯・呼能杯 (2018年-)
2018年からは、「閬中古城杯中国女子囲棋名人戦」として再開。2023年には「鄂爾多斯・呼能杯中国女子囲棋名人戦」として開催されました。
主催: 人民日報社、
中国囲棋協会、
中国棋院
優勝賞金: 25万元
対戦方式: 32名によるトーナメント戦。第1回は決勝三番勝負、第2回からはトーナメント優勝者が前回優勝者と挑戦手合三番勝負
歴代優勝者
2019年: 陳一鳴
2020年: 周泓余
* 2023年:
於之瑩
女子名人戦は、中国の女流
囲碁界において、実力伯仲の棋士たちがその技を競い合う重要な舞台であり、その歴史は中国女子
囲碁の発展とともに歩んできました。今後も、新たな才能の発掘と育成に貢献していくことが期待されます。