女無宿人 半身のお紺

『女無宿人 半身のお紺』は、笹沢左保による時代小説シリーズであり、それを原作として1991年にテレビ東京で放送された時代劇ドラマです。全13話構成で、毎週日曜21時から放送されました。主演はかたせ梨乃が務め、無宿人となった主人公・お紺の旅路が描かれます。

物語のあらすじ

幼い頃、両親が無理心中を図り、その放火が原因で獄門台送りにされた過去を持つお紺。彼女はその後、養父である徳田九兵衛に育てられました。男を嫌い、20歳まで生娘として過ごしたお紺でしたが、ある日、流れ者の善十と出会い、恋仲になります。善十との愛の証として、二人の体に合わせると一つの図柄になる登り龍の刺青を彫ることを提案し、刺青が完成した夜に初めて結ばれます。しかし、その後、善十は小金欲しさに九兵衛を殺害し、江戸を離れて逃亡してしまいます。九兵衛は死の間際に、お紺に両親の死の真相を告げ、善十のことを忘れるように言い残して息を引き取ります。しかし、善十を愛し、彼が養父を殺害したとは信じられないお紺は、真相を確かめるために江戸を離れ、無宿人となることを決意します。物語は、無宿人となったお紺が、善十を捜し求め、諸国を旅する姿を描く股旅物時代劇です。

主な登場人物

お紺: かたせ梨乃が演じる主人公。養父を殺された無宿人。善十を愛しているが、彼の真意を確かめるために旅に出る。
善十: 本田博太郎が演じるお紺の恋人。小金のために九兵衛を殺害し、逃亡する。
徳田九兵衛: 下川辰平が演じるお紺の養父。お紺に両親の死の真相を告げ、息を引き取る。
平手造酒: 萩原流行が演じる。

スタッフ

原作: 笹沢左保『女無宿人・半身のお紺』
監督: 各話によって異なる
脚本: 各話によって異なる
音楽: 大野克夫
殺陣: 高倉英二、中瀬博文
制作者: 遠藤慎介(テレビ東京)、五十嵐通夫
チーフプロデューサー: 江津兵太(テレビ東京)、本間信行
プロデューサー: 小川治(テレビ東京)、藤田知久
製作: テレビ東京、C.A.L
ナレーター: 久米明

『女無宿人 半身のお紺』は、かたせ梨乃の迫真の演技と、時代劇ならではの殺陣、そして、運命に翻弄される女性の姿を描いた作品として、多くの視聴者に支持されました。

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