如月 (睦月型駆逐艦)

如月（きさらぎ）の艦歴と役割

如月は日本海軍における駆逐艦で、睦月型駆逐艦の2番艦です。この艦の名前は旧暦2月を指し、初代神風型駆逐艦の「如月」に次ぐ第2世代の艦船となります。残念ながら、本艦は太平洋戦争の緒戦であるウェーク島攻略戦において沈没し、睦月型の中では初めての遭難艦となりました。

艦歴の詳細

如月は1923年度の計画艦であり、同年に舞鶴工作部で建造が予定されました。艦名は当初「第二十一駆逐艦」として命名され、1932年には「第二十一号駆逐艦」と改められます。1925年6月には進水し、12月21日に竣工を迎え、その後佐世保鎮守府に所属しました。1928年には「如月」と名が改められました。

中国方面での活動は1932年に始まり、第一次上海事変では日本海軍が編制した第三艦隊に臨時編入されました。この部隊は上海での作戦行動に従事し、1937年の第二次上海事変でも引き続き活動しました。それに伴い、如月は南シナ海での作戦も経験し、多くの戦闘艦と連携を取りながら、さまざまな任務をこなしました。特に青島上陸作戦など、重要な任務に関与しました。

太平洋戦争への突入

太平洋戦争において、第30駆逐隊は南洋部隊指揮官井上成美の指揮の下、重要な任務を担いました。1941年12月11日、如月はウェーク島近海での上陸作戦中に、アメリカのF4Fグラマン・ワイルドキャット機の攻撃を受けて沈没しました。この戦闘は、海岸砲台が上陸部隊の侵攻を撃退した数少ない事例となりました。

ウェーク島攻撃は日本海軍にとって重要な作戦であったため、彼らは街の守備隊に対し、強攻策を展開しました。しかし、ウェーク島には予想以上に防御力が残されており、米軍の生存戦闘機によって激しい反撃を受けました。

物資を移送する過程で、如月はその他の駆逐艦と共に南洋へ進行しましたが、米軍機によって受けた攻撃がやがて致命傷となります。F4F機の爆撃と機銃掃射によって、多くの日本艦船が傷つき、最終的に如月は艦橋を吹き飛ばされ、海中へ消えていきました。

この時間帯に、他の艦も相次いで攻撃を受けていましたが、日本軍の犠牲者は甚大であり、ウェーク島攻略戦はその後の戦局に大きな影響を及ぼします。結果、如月とその乗員たちは戦闘の中で命を落としました。

このように、如月は領土の防衛と戦局の変遷に関与した艦であり、その歴史は日本海軍における一時代を象徴するものとなっています。最後に1942年1月15日、如月は正式に艦隊から除籍されました。

過去の艦長たち

艦長の歴史には、松田鹿三中佐や有馬直中佐など、複数の艦長が存在し、それぞれの指揮のもとで如月はその任務を全うしました。各艦長のリーダーシップの下での艦の運営や訓練は、艦の運用の質を高め、戦局に貢献したことは、後世に語り継がれることと思います。

参考資料

如月の歴史や戦闘に関する詳細な情報は、国立国会図書館のデジタルコレクションや各種文献によっても確認可能です。特に戦時の日誌や功績概要は、当時の如月の活動を知るための貴重な資料です。

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