妙見口駅

妙見口駅：妙見山への玄関口

妙見口駅は、大阪府豊能郡豊能町吉川に位置する能勢電鉄妙見線の終着駅です。駅番号はNS14。大阪府最北端に位置し、古くから妙見山への参拝客の玄関口として重要な役割を担ってきました。

歴史と変遷

1923年（大正12年）11月3日、能勢電気軌道の駅として「妙見駅」として開業しました。その後、能勢妙見堂までの距離を考慮し、1965年（昭和40年）4月1日に「能勢妙見口駅」に改称、同年7月1日には現在の「妙見口駅」となりました。開業当初は1面1線のホームでしたが、1966年（昭和41年）12月25日には3両編成に対応できるようホームが延長されました。

駅名の由来には、妙見山参詣道の能勢街道（国道423号線）沿いに存在する「妙見口」交差点やバス停との関係があります。1950年当時から、丹波交通や阪急バスがこれらの名称を使用していたことから、競合他社に対抗する意味合いもあったと推測されます。そのため、妙見口という地名は、この駅の方が歴史が新しいという興味深い事実があります。

1978年（昭和53年）10月1日には、社名変更に伴い能勢電鉄の駅となりました。1983年（昭和58年）8月31日には駅の改良工事が行われ、2017年（平成29年）4月13日からは発車メロディーが導入されています。

駅構造と周辺環境

妙見口駅は2面2線の頭端式ホームを有し、各ホームの有効長は4両分です。改札口や待合室、トイレなどすべての施設が同一平面上にあるバリアフリー設計となっています。駅舎には「のせでん駅のギャラリー」という名の待合室も設置されています。

駅周辺には、妙見の森ケーブル黒川駅（徒歩約20分、バスで約5分）、桜谷軽便鉄道跡（徒歩約10分）、吉川公民館、吉川八幡神社、豊能町立吉川小学校、考鬮寺、西方寺、国道477号線などがあります。

バス路線について

現在、駅前に乗り入れるバス路線はありません。過去には、阪急バスによる豊能町東ときわ台住宅地への循環バスや、京都交通バスによる周辺地域への路線がありましたが、2023年12月3日には妙見ケーブル・リフトの廃止に伴い、関連するバス路線も一部廃止、または乗合タクシーへの転換が行われています。バス路線の変遷は、地域社会の変化を反映しており、興味深い点です。

利用状況

2021年度のある特定日における1日の乗降人員は約702人でした。近年は、観光客や近隣住民の利用状況を反映して変動しています。

隣の駅

* ときわ台駅

まとめ

妙見口駅は、歴史と自然に囲まれた魅力的な駅です。妙見山へのアクセス拠点としての役割に加え、周辺地域の生活を支える重要な交通拠点としての役割も担っています。今後、地域開発や交通網の変化によって、駅の役割や利用状況がどのように変化していくのか注目されます。

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