姜珉鎬

姜 珉鎬（カン・ミノ）

基本情報

姜 珉鎬（カン・ミノ）は、1985年8月18日に韓国の済州特別自治道済州市で生まれたプロ野球選手で、ポジションは捕手です。彼は現在、サムスン・ライオンズに所属しており、2008年の北京オリンピックで金メダルを獲得した実績を持つ選手です。

アマチュア時代

姜は済州島出身の数少ないプロ野球選手の一人で、韓国プロ野球の歴史の中でも特異な存在です。彼が中学生の頃、済州道には野球部がなかったため、慶尚北道の浦項製鉄中学校に移住して野球を学びました。この後、高校も浦項製鉄工業高校に進学し、彼の野球キャリアがスタートしました。

ロッテ・ジャイアンツ時代

2003年、姜はドラフトでサムスン・ライオンズから指名を受けられず、ロッテ・ジャイアンツに二次ドラフトで指名され入団しました。2005年にはプロとしての地位が確立し、2006年には史上最年少の捕手としてフルイニング出場を達成。この活躍が認められ、2008年には北京オリンピックに韓国代表として参加します。

オリンピックでは、怪我を負ったベテラン選手の代わりに捕手として重要な役割を果たし、決勝進出に貢献しましたが、試合中の抗議行動で退場処分を受け、IBAFから罰金を科せられる事件もありました。シーズンはキャリア最高の成績を残し、自身初のゴールデングラブ賞を受賞します。さらに、2009年の第2回WBCではバックアップ捕手として活躍しましたが、肘の故障で出場が減少しました。

その後、彼は2010年に復活し、最多の23本塁打を記録。2011年には再びゴールデングラブ賞を受賞し、人気選手としての地位を確立します。2012年のオフにはFAを行使し、4年契約でロッテに残留しました。2015年には第1回WBSCプレミア12の韓国代表に選出され、韓国を初優勝に導く功績を残しました。

三星ライオンズ時代

2017年、姜は2度目のFAを申請し、2018年から三星ライオンズと4年契約を結びます。2021年には東京オリンピックの韓国代表にも選ばれ、その後も活躍を続けました。2022年には再契約し、2024年にはプロ入り2238試合目の試合出場を果たし、KBOリーグ記録を更新しました。

プレースタイルと人物

姜は攻撃型捕手として知られ、その打撃力が大きな魅力です。しかし、捕手としての守備には批判的な声も存在します。彼のスタイルはやや荒削りで三振も多く、不振の際には「扇風機」と揶揄されることもありますが、全体としては強力な打撃の持ち主です。チームへの貢献が評価され、多くのファンから支持を受けている選手です。

彼の選手生活は、数々の賞と代表歴が物語る通り、刺激的で多彩なものであり、多くの野球ファンに感動を与えてきました。

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