姫 (ラッパー)

姫 (Hime)

姫（ひめ、1979年 - ）は、日本のヒップホップシーンで活動する女性MCであり、グループNARSISTERのメンバーです。彼女はソロのラッパーとしてもその才能を発揮しています。

経歴

10代半ばにダンスを通じてヒップホップに出会った姫は、1998年にNARSISTERを結成し、音楽活動を開始しました。2001年からはソロとしてのキャリアもスタートさせています。2003年には、その才能がDj hondaに見出され、彼のプロデュースによるデビューアルバム『姫始』をリリースし、注目を集めました。

音楽性

姫の音楽は、ヒップホップを基盤としながらも、彼女自身の内面から湧き出る感情やメッセージが込められています。力強いラップと、時に繊細な表現を織り交ぜながら、聴く者の心に深く響く作品を創り上げています。

文化人類学者イアン・コンドリーによる評価

文化人類学者のイアン・コンドリーは、日本の女性ラッパーであるミス・マンデーと共に姫に注目し、彼女たちが現代日本の少女における支配的な価値観である「かわいらしさ」を乗り越える、新たな価値観のモデルを提示していると評価しています。これは、彼女の音楽が単なるエンターテイメントに留まらず、社会的なメッセージ性を持っていることを示唆しています。

ディスコグラフィ

アルバム

姫始（2003年10月8日）
DJ-TANAKEN、三善/善三、ZINGI2（MC仁義、GUY、魔亜、G.M-KAZ）、D.O（えん突つ、KAMINARI-KAZOKU.）、山田マン（ラッパ我リヤ）、D-originu（T.O.P、UBG）、DJ-BASS、JUN-Gらが参加。
浮き名（2004年11月10日）
一暦（2006年4月12日）
DABO、三善/善三、JUN-G、LOOZ、祭華Unitedらが参加。

客演作品

FREGRANCE『N.E.W.S.』（2004年2月25日）
06.Homie's feat.姫

参考文献

イアン・コンドリー『日本のヒップホップ : 文化グローバリゼーションの〈現場〉』上野俊哉 監訳、田中東子、山本敦久 訳、NTT出版。277-306頁「第6章 女性ラッパーとキューティスモの値打ち」、405-419頁「本書の主要な登場人物」。ISBN 9784757141711。

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