姫島出入口

姫島出入口

大阪府大阪市西淀川区に設けられた阪神高速道路3号神戸線のインターチェンジの一つです。この出入口は、大阪市中心部やその先の環状線方面へ向かう上り線専用の施設として設計されています。具体的には、上り線への進入を可能にする入口と、同じく上り線から流出するための出口のみが設置されており、このような形態は「ハーフインターチェンジ」と呼ばれます。したがって、神戸方面（下り線）への通行を希望する車両は、姫島出入口を利用することはできません。神戸方面へ向かう場合は、他の適切なインターチェンジを選択する必要があります。

出入口には、交通量の円滑化と料金収受を行うための姫島料金所が併設されています。料金所には合計で2つのブースが配置されており、現代の料金収受システムの主流であるETC（自動料金収受システム）に対応した運用が行われています。具体的には、1つのブースは完全にETC専用として機能しており、ETC車載器を搭載した車両のみが通行可能です。もう1つのブースは、ETC利用だけでなく、係員による料金収受や問い合わせに対応するサポート機能を備えています。

利用方法に関する重要な変更点として、2025年（令和7年）3月18日以降、姫島出入口の入口料金所が全面的にETC専用へと移行しました。これにより、同日以降は、入口を利用する全ての車両にETC車載器の搭載が必須となります。ETC車載器を搭載していない車両は、この入口から高速道路へ進入することができなくなりますので、ご利用の際はご注意ください。阪神高速道路株式会社では、料金所の効率化と利便性向上を目指し、ETC専用化を順次推し進めています。

姫島出入口の周辺地域は、歴史的な施設と主要な幹線道路が交錯する場所です。例えば、縁結びにご利益があるとされる姫嶋神社や、静寂な環境を持つ遍満寺といった古刹が近隣に点在しています。また、大阪と神戸を結ぶ大動脈である国道2号線や国道43号線といった主要国道にも非常に近い位置にあり、これらの一般道から高速道路へのスムーズなアクセスが可能となっています。出入口は、これらの周辺道路網と阪神高速道路を結ぶ重要な結節点としての役割を果たしています。

阪神高速道路3号神戸線の路線上における姫島出入口（路線番号3-04）の位置を見ると、東側には、阪神高速5号湾岸線などと接続する海老江ジャンクション（JCT）があり、その手前には海老江出入口（路線番号3-03）があります。姫島出入口は、海老江JCTを通過した後の上り線に出現する出入口です。さらに西へ進むと、次の出入口は大和田出入口（路線番号3-05）となりますが、こちらは姫島出入口とは異なり、神戸方面への下り線のみに設けられている出入口です。このように、この区間では出入口が上下線で分割して設置されているのが特徴です。

姫島出入口は、大阪市西淀川区や周辺地域から阪神高速3号神戸線を利用する際の主要なアクセスポイントの一つです。ETC専用化への対応を含め、今後も地域交通網の重要な一部として機能していくことでしょう。全国のインターチェンジ一覧にも名を連ねており、その管理・運営は阪神高速道路株式会社が行っています。

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