娯楽番組

娯楽番組とは



娯楽番組とは、日本の放送法第5条に定められた「放送番組の種別」の一つです。この種別は、放送法において重要な役割を果たしており、基幹放送事業者は、教養番組、教育番組、報道番組と共に、娯楽番組を含むこれらの番組種別間で「相互の間の調和」を保つよう義務付けられています。この義務は、放送法第106条に明記されており、放送事業者がバランスの取れた番組編成を行う上で重要な基準となります。


放送法における位置づけ



放送法では、教養番組と教育番組については内容の定義が第2条に定められています。しかし、報道番組と娯楽番組については、具体的な定義は明記されていません。特にテレビ番組の場合、放送法第107条に基づいて、各テレビ局が独自に定める「放送番組の種別の基準」に委ねられています。この基準は各局が公表しており、どのような番組が娯楽番組に分類されるかの判断基準となっています。

具体的な内容や傾向については、上記「放送番組の種別の基準」や、特定地上基幹放送局の無線局免許状の「放送事項」欄から確認できます。これにより、各放送局がどのような番組を娯楽番組として捉えているかを知ることが可能です。


各放送局の定義



日本放送協会（NHK）


NHKは、娯楽番組を「（国民にいこいと安らぎを提供するための）娯楽を目的とする放送番組」と定義しています。この定義は、娯楽番組が視聴者にリラックスや楽しさを提供することを目的としていることを明確に示しています。

日本民間放送連盟（民放連）


民放連に加盟する各テレビ局では、民放連の基準を準用し、娯楽番組を「（スポーツ・音楽を含め、）生活を明るく、楽しく豊かにすることを意図した番組。」と定義しています。この定義は、娯楽番組が視聴者の生活を豊かにする役割を担っていることを示唆しています。

エフエム東京


エフエム東京は、娯楽番組の内容を「音楽鑑賞番組、解説付音楽番組、軽音楽紹介、学校音楽放送、民謡、演芸、スポーツ等」と届け出ています。この定義は、娯楽番組の具体的な例を挙げることで、より理解を深めることを目的としています。


娯楽番組の細分類



娯楽番組は、多岐にわたるジャンルを含んでいます。以下に、ラジオとテレビで共通するもの、ラジオ特有のもの、テレビ特有のものを分類して示します。

ラジオ・テレビ共通



ラジオ番組特有



テレビ番組特有


テレビ番組は、放送事業者ごとに公表の際の重複種別が異なる場合があります。

これらのジャンルは、放送局や番組によって、さらに細かく分類されることがあります。


まとめ



娯楽番組は、放送法において重要な役割を担う番組種別であり、各放送局が独自の基準で定義しています。音楽、スポーツ、ドラマなど、多岐にわたるジャンルが含まれており、視聴者に楽しさやリラックスを提供するだけでなく、生活を豊かにする役割も担っています。これらの番組は、放送局の個性を反映し、多様なニーズに応えるための重要な要素となっています。

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