嬰ニ

嬰ニ（E sharp）について

嬰ニ（えいニ、E sharp）は、西洋音楽における音名のひとつです。基本となる音「ニ」を半音上げた音であり、楽譜上ではニの音符にシャープ記号（♯）を付加して表します。

各オクターブの嬰ニ

各オクターブにおける嬰ニの周波数は以下の通りです。周波数は、A4（一点イ）=440Hz、十二平均律を基準とした概算値です。



上記の表におけるオクターブ表記には、国際式（科学的ピッチ表記法）とヘルムホルツ式ピッチ表記法があります。国際式は、数字でオクターブを表す方法で、例えばE♯4は、4番目のオクターブの嬰ニを意味します。一方、ヘルムホルツ式は、大文字と小文字、そして記号（, や '）を組み合わせてオクターブを表します。

周波数について

上記の周波数は、A4（一点イ）=440Hzを基準とした十二平均律による計算上の近似値です。実際の楽器や演奏においては、調律や音律によって若干異なる場合があります。

MIDIとの関係

オクターブの範囲はMIDI（Musical Instrument Digital Interface）で表現できる範囲に基づいています。MIDIは、電子楽器やコンピューターで音楽を扱うための国際規格であり、音の高さや長さ、強さなどの情報をデジタルデータとして扱います。

楽器製造会社による表記の差異

一部の楽器製造会社では、国際式よりも1小さい数字を使ってオクターブを表すことがあります。例えば、E♯4ではなくE♯3として表記される場合があるので注意が必要です。

嬰ニは、音楽理論や作曲、編曲において重要な役割を果たします。特に、転調や複雑な和音構成においては、嬰ニのような変化音が不可欠となります。楽器の演奏や音楽制作に携わる上で、嬰ニの音高や特性を理解しておくことは非常に重要です。

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