株式
会社学研ステイフル(Gakken Sta:Ful Co.,Ltd.)は、ファンシー文具をはじめとする様々なステーショナリーやキャラクター製品の企画、製造、販売を主な事業とする日本の企業です。
沿革
学研ステイフルの起源は、
1996年に学習研究社(現在の株式
会社学研ホールディングス)の社内組織であった知育ホビー事業部にさかのぼります。この事業部は後にホビーカルチャー事業部、そしてレジャートイ事業部へと名称を変え、玩具やホビー関連製品を手がけていました。
その後、これらの事業を独立させる形で「学研トイホビー」として分社化が行われました。学研クレジットという中間組織を経て、これらの事業が新たな
会社へと移管されました。さらに事業の選択と集中が進められ、
2006年3月にはトイ事業部門が「学研トイズ」として分離されました(学研トイズは
2008年に
会社が清算されています)。そして、同年7月に社名を現在の「株式
会社学研ステイフル」へと変更し、現在の事業体制が確立されました。
製品の特徴
学研ステイフルの製品ラインナップは多岐にわたります。中心となるファンシー文具のほか、キャラクター関連製品に強みを持っています。特にキャラクター製品については、多くの事例で他社から公式ライセンスを取得して製造・販売を行っています。これにより、国内外の有名キャラクターを用いた多様なアイテム展開を実現しています。
また、レターセットやポストカードといった紙製品においては、若年層向けのファンシーなデザインだけでなく、落ち着いた色合いやデザインの大人向けの製品も多く手掛けており、幅広い年齢層のニーズに対応しています。
資本構成の変化
近年の大きな動きとして、2023年7月1日付で学研ステイフルの主要株主構成に変更が生じました。親
会社である
学研ホールディングスが保有する学研ステイフル株式のうち、51%が
日本出版販売株式
会社へ譲渡されることが決定したのです。この株式譲渡により、学研ステイフルは今後、
日本出版販売の連結子
会社となる予定です。ただし、
学研ホールディングスは引き続き残り49%の株式を保有することになっており、両社の関係は継続されます。
主なキャラクター製品例
学研ステイフルが手掛けるキャラクター製品には様々なものがあります。
ライセンス製品
ムーミン
リサとガスパール
くまのがっこう
アンブロ(文具アイテムとして)
学研の出版物関連製品
ピチレモン(旧学研刊雑誌)
いつでも会える(
菊田まりこ氏作)
てるてる天使(田村みえ氏作)
うさぎとかえるのいいきぶん(こうのみほこ氏作)
旧学研事業部時代の製品
レモンビレッジ(旧学研刊雑誌「レモン」のキャラクター)
スポーツキッズ
なお、学習研究社の事業部時代には「VICTORIA FANCY」というブランド名で製品が販売されていましたが、現在はこの名前は関連
会社に残るのみで、学研ステイフルとしては使用されていません。
学研ステイフルは、長年にわたり培ってきた企画・製造ノウハウと多様な製品展開により、日本の文具・ファンシー雑貨市場において独自の地位を築いています。今後、
日本出版販売グループの一員となることで、新たな展開が期待されます。