学誠

学誠（がくせい）

学誠（1966年10月3日 - ）は、中華人民共和国の僧侶です。

略歴

福建省仙遊県出身。1982年に出家し、円拙法師に師事。1991年には中国仏学院で修士号を取得しました。その後、福建莆田広化寺、陝西省扶風法門寺、北京龍泉寺の住職を歴任し、中国共産党諮問機関の委員も務めました。

受賞歴

2010年：バングラデシュのアティーシャ大師平和金賞

名誉学位

2007年：タイのチュラロンコン仏教大学より教育行政学の名誉博士号
2011年：全インド比丘僧伽会より三蔵大法師博士号

役職歴

中国仏教協会会長
世界仏教徒連盟（WFB）副会長
中国仏学院院長
福建省仏教協会会長
福建省莆田広化寺、陝西省扶風法門寺、北京龍泉寺の住職
中国人民政治協商会議常務委員会委員
中国宗教界平和委員会（CCRP）副主席
北京師範大学宗教と人文高等研究院副院長
中国仏教協会機関誌『法音』の編集長

性交強要疑惑

2018年、学誠は少なくとも6人の尼僧に対し、性交渉を促すセクハラメールを送っていたことが発覚し、当局の捜査を受けました。報道によれば、尼僧のうち4人は、学誠から「自分との性行為は仏教研究の一環だ」などといった言葉でマインドコントロールされ、実際に性行為をさせられたとされています。

同時期には、竜泉寺の僧侶らからも告発を受け、竜泉寺における違法増築問題や、僧団から受け取った多額の寄付金が個人の口座に流用されている疑惑も浮上しました。これらの疑惑を受け、学誠は2018年8月15日に中国仏教協会会長を辞任。その後、竜泉寺の住職および中国人民政治協商会議委員、全国政協民族和宗教委員会副主任の職も失いました。

学誠の一連の疑惑は、中国仏教界に大きな衝撃を与え、仏教界の倫理問題に対する社会的な関心を高めるきっかけとなりました。

もう一度検索