宇宙の7人

映画『宇宙の7人』について

『宇宙の7人』（原題：Battle Beyond the Stars）は、1980年にアメリカで公開されたSF映画です。この作品は、黒澤明監督の名作『七人の侍』を新たに宇宙の舞台に置き換えたリメイクとして、多くのファンに愛されています。特に、ジェームズ・キャメロンが特撮スタッフとして関わったことでも話題となりました。

あらすじ

物語は、平和な惑星アキールから始まります。この惑星には武力がなく、のどかな生活が営まれています。しかし、ある日独裁者セイドアがアキールに攻撃を予告します。惑星の住人たちは、セイドアの脅威に立ち向かうために協議し、外部からの助けを求めることを決定します。

そこで選ばれた若者、シャドが出発し、科学者フェスタス博士の娘である美しいコンピューターのスペシャリストナネリアと出会います。さらに、彼らは貨物運搬船の操縦士カウボーイや、名うてのガンマンであるゲルトを含む7人の頼りになる戦士たちを集めます。この勇者たちの力を借りて、アキールの人々はセイドアに立ち向かおうとします。

主なキャスト

映画には豪華なキャストが揃っています。シャドを演じるのはリチャード・トーマス（日本語吹替：古川登志夫）。セイドア役にはジョン・サクソン（内海賢二）が務め、ガンマンのゲルトをロバート・ヴォーン（矢島正明）が演じています。また、ナネリア役にはダーラン・フリューゲル（潘恵子）が起用されています。その他にも、カウボーイ役のジョージ・ペパード（羽佐間道夫）をはじめ、個性豊かなキャラクターたちが物語を盛り上げます。

オマージュの要素

本作における舞台となる惑星アキールの名前は、黒澤明からのオマージュであり、彼の名は「明」に由来しています。また、ロバート・ヴォーンが演じるゲルトは、映画『荒野の七人』での役柄にもつながりがあり、興味深い点です。日本語吹替版では、伝説的な声優たちも参加しており、独特の魅力が加わっています。

評価と受賞歴

『宇宙の7人』は1981年の第8回サターン賞で5部門にノミネートされ、その中で女戦士セント・エックスミンを演じたシビル・ダニングがOutstanding Achievement賞を受賞しています。このような評価が示す通り、作品は特撮技術やキャラクター設定においても高い完成度を誇っています。

まとめ

『宇宙の7人』は、SF映画の一つとして名作と言える作品であり、アクション、友情、勇敢な戦いを描いた物語が楽しめます。異星の戦士たちが集結し、圧倒的な敵に立ち向かう様は、見ごたえがあります。過去と未来を巧みに織り交ぜたこの映画は、観客を魅了し続けています。

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