宇治市植物公園

宇治市植物公園は、1996年10月に開園した京都府宇治市にある植物園です。約10ヘクタールの敷地内には、1400種、3200本の植物が植栽されており、その多様な植物の生態を観察することができます。

主な展示

修景池
洪水調整池を利用した修景池では、カキツバタ、キショウブ、ミソハギなどが植えられ、夏には水辺を彩る美しい景観が楽しめます。

花壇・花木園
園路沿いには、四季折々の草花が植えられており、早春から夏にかけては、ウメ、サトザクラ、バラ、サルスベリなどが咲き乱れ、華やかな景観が広がります。

棚田
日本の原風景である棚田を模した展示では、ヒガンバナ、スイセンなどが彩り、段状の花園を楽しむことができます。

壁泉・カナール・花の広場
壁泉から流れ出る水はカナールへと続き、その両脇には針葉樹林と花壇が広がります。花の広場には池、滝、タペストリーが一体化しており、池上にはステージも設けられています。

花と水のタペストリー
公園の代表的な展示である「花と水のタペストリー」は、宇治市にちなんだテーマや季節の文様を草花で表現したものです。幅62m、高さ18mの雛壇に、約3600基のプランターが並べられ、季節ごとの植物で彩られます。

ハーブ園
古くから生活に密着してきたハーブを約140種類展示しています。薬用、料理、保存、防虫など、様々な用途で利用されるハーブを観察できます。

宇治市の宝木
宇治市で選定された茶の3原木が展示されています。

アカマツ林
クマザサなどの地被植物やカマツガ、ウメモドキなどの低木と組み合わされたアカマツ林が再現されています。園の周囲には日本各地の野生菊も収集されており、季節ごとの景観を楽しめます。

コナラ林
コナラやクヌギなどを中心とした雑木林が再現されており、ユスラウメ、ツリバナ、キキョウなども見ることができます。

モミジ林
モミジ類の他、マンリョウ、コムラサキ、マユミなどが植えられ、秋には美しい紅葉が楽しめます。池端には茶亭が設けられ、茶花が配された風情ある空間となっています。

源氏物語関連植物
宇治十帖に登場する植物が円周状に植栽され、歌碑などの展示物も添えられています。当時の風景を想像できる空間が創出されています。

姉妹都市からの植物
スリランカ、中国、カナダの姉妹都市から贈られた植物も展示されています。

宇治市植物公園では、これらの展示を通して、植物の多様性や自然の美しさを身近に感じることができます。年間を通して様々な植物展が開催されており、何度訪れても新しい発見があるでしょう。

外部リンク
宇治市植物公園

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