安全地帯XI ☆Starts☆「またね…。」

アルバム『安全地帯XI ☆Starts☆「またね…。」』の紹介

安全地帯XI ☆Starts☆「またね…。」は、日本のロックバンド安全地帯による11枚目のオリジナルアルバムです。この作品は2010年5月26日にユニバーサルミュージックジャパンからリリースされ、前作から約7年ぶりの新作となります。玉置浩二が全曲の作詞・作曲を手掛け、近年の音楽活動の中で金字塔とも言える一枚に仕上がりました。

アルバムの背景

安全地帯は1991年の『安全地帯VIII〜太陽』以降、1994年に活動を休止しました。その後、玉置はソロでの活動を展開し、多くのスキャンダルに直面しながらも彼の音楽キャリアを積み重ねていきました。2002年には安全地帯の復活が発表され、新たに始まった音楽活動が期待されましたが、玉置はその後も波乱の人生を歩み続けました。

再起を果たしたこのアルバムは、バンドが再び集結し、新しい音楽の模索へと進む過程を色濃く反映しています。本作品では、「官能的なラヴ・ソング」というテーマが掲げられ、情熱的なラブソングから派手なロックナンバーまで、様々なジャンルが収録されています。

録音プロセス

録音は伊豆のキティ伊豆スタジオを中心に行われ、これまでと異なり、玉置が全曲の作詞を担っています。このことは、彼にとって大きな挑戦であり、特に「オレンジ」の作詞に大いに苦心したことが印象的です。しかし、彼はこの経験を通じて成長し、他の曲の歌詞も短期間で完成させることができました。女流シンガーのHanahも参加しており、彼女の独特の声が楽曲に彩りを加えています。

音楽性と批評

アルバムに収録されている楽曲の一つである「蒼いバラ」は多くの評価を受け、アーティストとしての玉置の強さを示しています。楽曲は、緩急のあるビートとともに、ドラマティックな展開が特徴です。また、収録曲「雨」は特に感動のバラードとして評価され、多彩なサウンドが心に響きます。音楽情報サイトでは「新鮮かつ粒ぞろい」との評判があり、聴く者の心に訴えかける作品とされています。

リリースとプロモーション

2010年5月13日にリリース告知がなされ、5月26日に発売されました。初回限定盤にはミュージックビデオが収録されたDVDが付属し、アルバムへの興味を一層高めました。リリース前には香港で記者会見を行い、そこにはアジア圏の多くのメディア関係者が参加。また、アラン・タムなどのサプライズゲストも登場し、話題となりました。

ツアー及び公演

アルバムのリリースを受けて、2010年5月15日から10月24日まで全国およびシンガポールでのコンサートツアーが開催されました。本ツアーは35都市39公演に及び、玉置は観客とのつながりを意識しながらパフォーマンスを行いました。日本武道館公演では、18年ぶりの復活公演となり、熱いステージングが行われました。

このアルバム『安全地帯XI ☆Starts☆「またね…。」』は、安全地帯の新しい章を切り開く重要な作品であり、音楽シーンにおいても非常に意義深いものとなっています。

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