安場末喜

安場末喜とは

安場末喜（やすば すえのぶ）は、1858年6月11日に熊本県で誕生した日本の実業家であり、政治家でもあります。彼は、従三位勲三等を受けた貴族院の男爵議員であり、公正会に属していました。末喜の生涯には多くの教育と経験が詰まっており、彼の業績は今日でも多くの人々に影響を与えています。

経歴の概要

末喜は熊本藩士の五男として生まれました。1871年に東京に出てからは、大学南校で学びましたが、すぐに故郷に戻り、竹崎律治郎の家塾「日進学堂」で和漢の書籍を学びました。1875年には男爵・安場保和の養子となり、その後1876年から1880年にかけては慶應義塾に通いました。

さらに、経歴の中で重要な出来事として、1885年には印刷局に勤務し、判任技手として製紙業に関与しました。その後、1890年には米国留学を果たし、製紙事業の研究を行います。帰国後は官を退き、東肥製紙に勤務し、官営模範工場や三菱合資会社、さらには堺セルロイドにて製糸業に従事しました。また、台湾総督府での製紙事業調査業務も担当しました。

役職と公職

尾は台東製糖社の社長、台東開拓社の社長、大日本セメントや新竹製糖、岐阜電力などの監査役を歴任しました。1899年には養父の死去に伴い男爵の地位を継承し、1904年には貴族院の男爵議員に選出され、その職位には彼の死去まで在任していました。彼の政治活動や経済界での貢献は、当時の日本の発展に寄与しました。

家族について

安場末喜の家族構成も多彩です。妻のトモは養父の長女であり、彼の長男・保健は工学者として貴族院議員の職務も果たしました。二男の保雄は海軍中将、三男の村田保定も弁護士として活動し、貴族院の議員になりました。四男の保国は、山陽パルプの副社長を務めており、彼の夫人小夜は井野英一の長女です。また、末喜の娘たちはそれぞれ有名な家の跡取りと結婚しています。

脚注や参考文献

末喜に関する情報は多くの書籍や資料に記載されています。例えば、三田商業研究会による『慶応義塾出身名流列伝』や、昭和21年の『貴族院要覧（丙）』、さらには『議会制度百年史』などがあります。また、霞会館から発行された資料も、彼の詳細な家系についても触れています。これらの資料を通じて、安場末喜の影響力とその歴史的背景を知ることができるでしょう。

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