安曇野山岳美術館

安曇野山岳美術館：日本の山岳絵画を堪能できる聖地

長野県安曇野市にたたずむ安曇野山岳美術館は、1983年3月1日、日本初の山岳絵画専門美術館として開館しました。北アルプスの雄大な自然に囲まれたこの美術館は、近代山岳絵画の黎明期を築いた画家たちの作品を数多く収蔵しており、日本の山岳美術を代表する施設として高い評価を得ています。

近代山岳絵画の巨匠たちの作品に出会う

館内には、日本山岳画協会の創設者である足立源一郎氏をはじめ、樽見盛衛、加藤水城、桑原宏、上田太郎、片山芳樹、原田達也、牧潤一といった、日本を代表する山岳画家たちの作品約400点が常設展示されています。油彩画やデッサンなど、多様な技法で描かれた作品群は、日本の山岳の雄大さ、厳しさ、そして美しさを余すことなく表現しています。足立源一郎氏の代表作である「滝谷ドームの北壁」、「北穂高岳南峰」、「槍ヶ岳（中岳にて）」、上田太郎氏の「西穂高岳頂上から」など、いずれも必見の作品です。

山岳画にとどまらない、多彩なコレクション

山岳画に特化した美術館である一方、安曇野山岳美術館では、山岳画家以外の作品も展示されています。高橋節郎、安野光雅、柳沢京子、水津保美といった、それぞれの分野で活躍するアーティストの作品を通して、多角的な視点から日本の芸術に触れることができます。

美術館へのアクセスと開館情報

安曇野山岳美術館は、長野自動車道安曇野ICから車で約25分、JR東日本穂高駅から車で約10分の場所に位置しています。開館時間は午前10時から午後4時までで、休館日は毎週木曜日（ゴールデンウィーク期間や8月は無休）、冬期間（12月11日～3月9日）です。安曇野の豊かな自然を満喫した後に、日本の山岳芸術に浸ることができる、魅力的な美術館です。

参考資料

窪島誠一郎著『信州の美術館めぐり』 新潮社 1998年
『信州美術館と作家たち』 美術年鑑社 1998年
『安曇野の美術館』 郷土出版社 1999年
『信州美術館散歩』 信濃毎日新聞社出版局 2002年

安曇野山岳美術館へのアクセス

長野自動車道安曇野ICから 車で約25分
JR東日本穂高駅から 車で約10分

安曇野山岳美術館は、日本の山岳芸術を愛する人々にとって、まさに必見の場所と言えるでしょう。雄大な自然と芸術が融合した空間で、忘れられないひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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