安曇野市営バス

安曇野市営バス：安曇野の地域を支える公共交通機関

安曇野市営バスは、長野県安曇野市で運行されている自治体バスです。その歴史は古く、1952年、松本電鉄バスによる運行開始に遡ります。その後、松本電鉄バスの明科町内路線廃止を受け、地域住民の利便性確保のため、明科町営バスとして新たな一歩を踏み出しました。

市町村合併により安曇野市が発足すると、明科町営バスは安曇野市営バスへと継承されました。2007年9月には、安曇野市全域でのデマンド交通システムの試験運行開始に伴い、路線の一部変更や休止、名称変更などが行われ、現在の運行体制へと移行していきました。

時代の変化と路線の変遷

安曇野市営バスは、長年にわたり地域住民の生活を支えてきました。その間、路線の開設や廃止、ダイヤ改正など、幾多の変遷を経験しています。特に2021年7月には、明科スクールバス兼定時定路線の廃止や、穂高明科路線の延伸、豊科田沢路線の一部区間廃止など、大規模な見直しが行われました。これらの変更は、人口減少や利用状況の変化、そして効率的な運行体制の構築などを考慮した結果と言えるでしょう。

主要路線と運行状況

現在、安曇野市営バスは以下の主要路線を運行しています。

穂高・明科路線: 穂高地区から明科地区を結ぶ路線で、朝夕のみ運行されています。国道147号、県道85号、県道51号、国道19号といった主要道路を通行し、安曇野の広大な地域をカバーしています。
豊科・田沢路線: 豊科地区と田沢地区を結ぶ路線で、こちらも朝夕のみの運行です。国道147号と県道57号を通行し、安曇野インターチェンジ周辺の地域も網羅しています。

かつて運行されていた路線としては、明科線、犀川線、潮沢線、田沢線などが挙げられます。これらの路線は、地域事情の変化やデマンド交通の導入などに伴い、廃止または変更されてきました。特に、犀川線と潮沢線は、JR線との接続状況や沿線の地理的条件を反映した運行形態をとっていました。

車両と運行体制

安曇野市営バスでは、14名乗りワンボックスカーや中型自動車（マイクロバス）、日野・リエッセなどが運行車両として使用されています。運行車両は路線や時間帯によって変更される場合があり、効率的な車両運用が図られています。路線数が少ない路線では、一台の車両で複数の路線を担当することもあります。

運行時間と運賃

安曇野市営バスは、平日のみ運行されており、土日祝日や年末年始は運休となります。運賃は大人200円、小学生・中学生・高校生・障害者は100円と設定されています。

安曇野市の公共交通を支える存在

安曇野市営バスは、高齢化や人口減少が進む地域において、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。今後も、地域ニーズの変化に対応しながら、安曇野市の公共交通を支え続ける存在として期待されています。安曇野市豊科地域振興バス（ぐるまるくん）など、他の公共交通機関との連携も重要な要素となるでしょう。安曇野市営バスの今後の動向に注目が集まります。

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