安波ダム

安波ダムについて

安波ダム（あはダム）は、沖縄県国頭郡国頭村を流れる二級水系、安波川に設置されたダムであり、主に洪水の調節や水道用水、工業用水の供給を目的としています。日本政府のバックアップのもと、琉球政府が本ダムの計画を立てたのは昭和45年度で、実施調査が始まりました。昭和46年度には計画調査が進められ、沖縄本島が日本に復帰した1972年5月以降は、沖縄総合事務局がその事業を引き継ぎました。

このダムは、高さ86.0メートルという沖縄で最大の重力式コンクリートダムであり、脇ダムと呼ばれる補助ダムと共に機能しています。脇ダムはロックフィルダムとして設計されており、安波ダムと一体で地域の水資源管理を行っています。

北部五ダムとの関係

安波ダムは、沖縄本島北部地区に位置する5つのダムのひとつで、他には福地ダム、新川ダム、普久川ダム、辺野喜ダムがあります。これらのダムは「北部5ダム」または「東系列5ダム」として知られています。これらのダムは、調整水路（トンネル）によって接続されており、統合的な水の運用管理がされています。

具体的に、福地ダムと安波ダムは「貯留ダム」として高い貯水容量を持ち、新川ダム、普久川ダム、辺野喜ダムは「取水ダム」として少ない貯水容量で運用されています。取水ダムから得られる水は、貯留ダムに導入され、効率良く利用されているのです。

ダムの機能と役割

安波ダムをはじめとする北部のダム群は、水資源を効率的かつ有効に管理するための重要な役割を担っています。特に、これらのダムは洪水時の水量調整や、乾燥期における水道水や工業用水の供給を行うことができます。こうした機能は地域の生活や経済活動を支えるのに不可欠です。

まとめ

安波ダムは、その規模と機能から沖縄本島における水の資源管理において不可欠な存在です。沖縄の自然環境を考慮したうえで、洪水調節や水の供給を行うことで、住民の生活を支えています。その重要性を改めて認識することで、今後の水資源管理に対する理解がより深まることでしょう。

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