安達ひでや

安達ひでや：チンドン屋からラジオパーソナリティまで、多彩な才能で人々を魅了する表現者

安達ひでや（1964年4月24日生まれ）は、熊本県出身のチンドン屋であり、有限会社アダチ宣伝社の取締役社長を務めています。本名を足達英明といい、熊本県立済々黌高等学校を卒業後、山口大学農学部を中退しました。ウクレレとアコーディオンを主な楽器として演奏します。

バンド活動とイカ天出場

過去には「たけのうちカルテット」というバンドを組み、『イカすバンド天国』（イカ天）に出場した経験を持ちます。ミュージシャンのタマとも親交があり、地方ライブやアルバムで共演するなど、音楽活動も積極的に行っていました。

アダチ宣伝社：伝統と革新を融合させたチンドン屋

1991年3月15日に有限会社たけのうちカルテットミュージックとして設立され、1994年に有限会社アダチ宣伝社に商号変更。福岡市に本社を構え、現在8名のメンバーで活動しています。

アダチ宣伝社は、チンドン屋の全国大会である「全日本チンドンコンクール」（富山市）で過去に3度優勝しており、その実力は折り紙付きです。九州・中国地方を中心に活動しながらも、パリ、ソウル、釜山、広州、香港、シンガポールなど海外でもチンドン屋のパフォーマンスを披露し、国際的な活動も展開しています。

多岐にわたる活動：CD、書籍、ラジオ、テレビ

2005年にはキングレコードからCD『楽しいチンドン むかしのうた』をリリース。同年には、著書『笑う門にはチンドン屋』を石風社から出版しています。

ラジオパーソナリティとしても長年活躍しており、1991年から2009年までの18年間、RKBラジオの『HiHiHi』やエフエム福岡の『BUTCH COUNTDOWN RADIO』など、福岡のテレビ・ラジオ番組で複数のレギュラーを担当しました。2017年4月から2021年3月までの4年間は、TVQ九州放送のローカルテレビ番組『きらり九州めぐり逢い』でナレーションを担当。2022年4月からは、エフエム福岡で自身の番組『あだちひでやのラジオ宣伝社』のパーソナリティを務めています。

コラム執筆、CM音楽制作、ゲーム音楽

西日本新聞の夕刊コラム『潮風』を2005年から2013年まで8年半にわたって執筆。福岡を中心に、CM音楽制作やCMナレーション、プレイステーション用ゲームソフトの音楽担当など、幅広い分野で才能を発揮しています。

苦難を乗り越えて：借金返済と親不孝通りでの街頭ライブ

著書によると、1993年にはテレビ・ラジオの仕事をすべて失い、知人が経営していた録音スタジオの保証人として約600万円の借金を背負うという苦境に立たされました。その後、福岡市の親不孝通りでウクレレやアコーディオンの街頭ライブを5年近く行い、その投げ銭によって借金を全額返済したというエピソードも持っています。

安達ひでやは、チンドン屋としての活動にとどまらず、音楽、執筆、ラジオ、テレビなど、様々なメディアを通じて人々に笑顔と感動を届ける、多才な表現者です。その人生経験から培われた人間味あふれる魅力が、多くの人々を惹きつけています。

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