完全人体張本

完全人体張本（かんぜんじんたいはりもと）

『完全人体張本』は、1994年4月から9月にかけて一部フジテレビ系列局で放送された、フジテレビとニユーテレスが共同制作した深夜バラエティ番組です。演出はタカハタ秀太が担当しました。フジテレビでは関東ローカルの深夜番組枠『JOCX-TV2』で、東海テレビでは『スーパーサタデー25』内で放送されていました。

概要

この番組は、毎回人体や病気をテーマに、マニアックな視点で掘り下げていく内容でした。当時フジテレビアナウンサーだった近藤サトが進行役を務め、包茎の仕組みなどを解説していました。オープニングテーマにはアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「宇宙のファンタジー」、エンディングテーマには「ブギー・ワンダーランド」が使用され、番組全体の異様なまでのハイテンポ感を演出していました。

番組は放送コードギリギリを攻める構成で、女性の乳首周辺（乳輪部分）の撮影や、男児の全裸出演など、当時の深夜番組ならではの過激な演出が見られました。中でも、『素人が手術をするための手引』というコーナーは、病院に間に合わない極限状態を想定したものでしたが、物議を醸しました（もちろん、真似をしないように注意喚起はされていました）。

出演者

レギュラー

近藤サト（当時フジテレビアナウンサー）
布施絵理（ビシバシステム）

その他の出演者

永作博美
ベン・ジョンソン
ほか

主なコーナー

乳輪入門: 一般女性の乳輪のみを放送するコーナー。乳首はCG処理されていましたが、回が進むにつれて一瞬写ることもありました。
献血: 献血の模様を放送するコーナー。
妊検。NIN-KEN: 布施絵理が街で女子高校生に妊娠検査薬を渡し、その結果を放送するコーナー。
完全排便論: 近藤サトが、健康状態のバロメーターとしてのウンコについて解説するコーナー。「あなたは、自分のウンコをご覧になったことがありますか？」という問いかけが印象的でした。
GOLDFINGER: 現役風俗嬢が手のみ出演し、指先のテクニックを披露するコーナー。
サティの告白。: 全裸の男の子と近藤サトが出演し、男の子の局部を中心に放送するコーナー。男の子の本名や年齢が紹介され、近藤サトが局部を触りながら「へなり、へなり」「とべとべつちのこ」などとコメントしていました。
世界の奇病: クローン病などの原因不明の疾患を紹介するコーナー。
臓器で一句っ。: 医者がこだわりのある臓器をテーマに一句詠むコーナー。
コーナー名不明: 毎回異なるアイドルが垢すりを行い、そのカスを披露するコーナー。永作博美も出演しました。
エンディング: アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「Boogie Wonderland」に合わせて、スタッフロールとともに数人の素人男性の全裸を正面、横、後ろから放送。局部はCG処理。五味彬のデジタル写真集「yellows」の男性版のような企画でした。

スタッフ

企画：河合徹（フジテレビ）
演出：タカハタ秀太
ナレーター：坂上みき
構成：都築浩、浅田敦史
ディレクター：吉野宏樹、荒幸成、戸田直秀
プロデューサー：上木則安、鈴木進、波田野憲央、山口陽一郎
制作：フジテレビ、ニューテレス制作部

当番組のスタッフは、前番組「寺内ヘンドリックス」も制作していました。

エピソード

ウッチャンナンチャンの南原清隆が、『ゲッパチ!UN アワーありがとやんした!?』の罰ゲームとして、この番組のエンディングで一般男性とともに全裸で出演させられたというエピソードがあります。

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