宗参寺

宗参寺について

宗参寺（そうさんじ）は、東京都新宿区弁天町にある曹洞宗の寺院です。この寺は、牛込氏の菩提寺として、また江戸時代の兵学者・儒学者である山鹿素行の墓所としても知られています。

歴史

宗参寺の歴史は、天文12年（1543年）に没した牛込重行（法号：宗参）の墓所を、息子の牛込勝行が建立したことに始まります。牛込氏は、元々は上野国（現在の群馬県）の領主でしたが、室町時代に後北条氏の家臣となり、現在の光照寺の地に牛込城を築き、牛込地域を領有しました。

その後、牛込氏は徳川家康に仕え、幕末まで旗本としてその家系を繋いでいます。宗参寺は、江戸時代には朱印地として寺領10石を拝領し、牛込氏の保護のもと発展しました。

境内には、牛込氏累代の墓があり、これらは1924年に東京都史跡に指定されています。また、江戸時代の著名な兵学者・儒学者である山鹿素行の墓も境内にあり、こちらは1943年に国指定史跡となっています。宗参寺は、歴史的な価値が高い寺院として、多くの人々に知られています。

主な施設

• - 本堂

宗参寺の本堂は、静かで落ち着いた雰囲気を持ち、参拝者の心を穏やかにしてくれます。

• - 墓地

境内には、牛込氏の墓と山鹿素行の墓があります。
- 牛込氏の墓：東京都史跡に指定されており、牛込氏の歴史を今に伝える貴重な史跡です。
- 山鹿素行の墓：国指定史跡であり、山鹿素行の思想と学問を偲ぶ場所となっています。

アクセス

宗参寺は、東京メトロ東西線の早稲田駅から徒歩約10分の場所に位置しています。

まとめ

宗参寺は、牛込氏の歴史と文化、そして山鹿素行の学問を今に伝える、非常に重要な場所です。新宿区を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。歴史と文化の深さに触れ、静かで落ち着いた時間を過ごすことができるでしょう。

参考文献

• - 新宿歴史博物館編『ガイドブック新宿区の文化財　史跡　東部篇　改定版』1997年
• - 東京市牛込区編『牛込区史』臨川書店　1985年（底本は1930年）

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