宝井琴凌 (4代目)

四代目 宝井 琴凌のプロフィールと業績

四代目宝井琴凌（たからい きんりょう）は、1976年7月26日生まれの講談師で、日本の講談協会に所属しています。彼は山形県南陽市出身で、本名は高橋和彦です。彼の出囃子には「花笠音頭」が使用されています。

経歴

琴凌は、山形県立米沢工業高等学校を卒業した後、2010年2月に講談師の宝井琴梅に入門し、講談協会の見習いとしてスタートしました。最初は宝井梅湯（たからい うめゆ）という名前で活動。これは師匠の「梅」と故郷の赤湯温泉から名付けられたものです。入門から3ヶ月後の5月に正式に前座に昇進し、2015年3月には二ツ目に昇進しました。

琴凌は、観光大使としても活躍しており、2018年5月からは山形特命観光・つや姫大使に就任しました。また、彼の演技は高く評価されており、2019年3月にはスターブル藤崎寄席若手演芸選手権で見事優勝を果たしました。

2024年4月には真打に昇進し、四代目宝井琴凌を襲名しました。この名跡は、過去に名を馳せた三代目が1936年に亡くなった後、長い間空き名跡となっていました。そのため、88年ぶりの復活となりました。

芸歴

• - 2010年

- 2月：宝井琴梅に入門し、見習いに。
- 5月：正式に前座に昇進。

• - 2015年

- 3月：二ツ目に昇進。

• - 2024年

- 4月：真打に昇進し、四代目宝井琴凌を襲名。

受賞歴

彼は2019年3月にスターブル藤崎寄席若手演芸選手権で優秀な成績を収め、優勝を遂げています。

活動内容

年に約250回の寄席での演技を行い、様々な講談作品を披露しています。また、彼は2017年1月から毎月一回、ネタおろしや連続講談、軍記物などを扱った勉強会「宝井梅湯講談会」を運営しています。特に2018年2月から始まった日本初の連続軍談読みの会「宝井梅湯軍談読みの会」では、多くのファンから支持を受けています。

作品

彼が扱う講談作品は多岐にわたります。主な作品としては以下のようなものがあります:

• - 天下分け目の明智と羽柴の大激戦「山崎軍記」（全四巻完結）
• - 上杉武田の川中島「甲越軍記」（全七巻完結）
• - 「石山軍記」（全十五巻完結）

また、寛永三馬術や出世関連の題材、歴史的な話をテーマにした数多くの作品にも取り組んでいます。これらの作品は、観客に深い感動や教訓を与える内容になっており、彼の魅力を引き立てています。

大衆との繋がり

琴凌は、SNSやYouTubeを通じてファンとコミュニケーションを取りながら、講談の魅力を広めています。彼自身のオフィシャルウェブサイトやYouTubeチャンネルも設けており、オンラインでも多くのファンとつながっています。彼のキャリアは、講談という日本の伝統的な表現方法を新たな形で発展させており、今後の活躍が期待されます。

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