宝塚歌劇団103期生

宝塚歌劇団103期生とは、2015年4月に宝塚音楽学校に入学し、2017年3月に卒業を果たした40名の生徒を指します。この期生は、特に競争の激しい環境を経て入団しており、2015年の音楽学校の受験者数は1063人に達し、その中から40人が合格。動向としては、競争倍率は26.6倍と高く、生徒たちの実力が高く評価されました。

103期生の初舞台は、雪組の「幕末太陽傳／Dramatic “S”!」でした。この演目は、早霧せいなと咲妃みゆのトップコンビの退団公演にあたります。ラインダンスの振り付けにはKAZUMI-BOYが携わり、初舞台生の演出を手がけるのは彼にとって初めての試みでした。初舞台からの派生として、2017年5月30日にはそれぞれの組に配属されることになります。

103期生の中で、新人公演において主演やヒロインを務めた生徒には、希波らいと、瑠皇りあ、亜音有星、朝葉ことの、白河りり、羽音みか、夢白あや、瑠璃花夏が名を連ねています。また、バウホール公演や東上公演における主演経験者も多く、朝葉ことの、白河りり、夢白あやはバウホール公演の主演を経験しており、夢白あやと瑠璃花夏は東上公演の主演を果たしています。さらに、エトワールとしても活躍しているのは、朝葉ことの、白河りり、夢白あやです。

一方で、103期生に関する悲劇的な出来事も報じられています。2023年9月30日、宙組の娘役が自宅マンションで倒れているのが見つかりました。状況から、自殺を試みたとされ、これがメディアで取り上げられ、影響を受けた公演は全日程が休止に追い込まれました。遺族側は、劇団が過重な業務を課し、上級生からのパワーハラスメントがあったと主張し、劇団側に意見書を提出しました。

その後、劇団は調査報告書を公開し、過重労働や対応の不備を認めましたが、いじめやパワハラについては確認できなかったとしています。2024年3月28日に、遺族と劇団・親会社の間で合意が締結され、パワハラに関連する案件の多くが認められましたが、劇団側は宙組上級生については何の処分も行わない方針を示しました。このような背景から、観客の間では公演再開に関する疑問の声や批判も上がっていました。6月には再開が決まりましたが、ファンの間から追悼の意を示す声もありました。

現役の103期生の中でも、特に目を引くのは夢白あや（雪組トップ娘役）、希波らいと（花組男役）、瑠皇りあ（月組男役）、亜音有星（宙組男役）といったメンバーです。彼らの動向は今後も注目されており、宝塚歌劇団の未来を担う存在として期待が寄せられています。

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