宝玉の七勇者

宝玉の七勇者〜THE BRAVEST OF BRAVE!!〜

『宝玉の七勇者〜THE BRAVEST OF BRAVE!!〜』は、[テーブルトークRPG]『セブン＝フォートレス』のリプレイ作品として、2002年にゲーム・フィールドから出版されました。その後、2004年には[エンターブレイン]]のファミ通文庫から文庫版がリリースされました。ゲームマスター]を務めたのは[[菊池たけしで、イラストはぽぽるちゃによるものです。

概要

本作品は『セブン＝フォートレス Advanced』のサプリメントである『セブン＝フォートレス EX -The 8th heritage-』を紹介する目的で書かれたリプレイです。時系列的には前作『フォーラの森砦』の後日談として位置付けられ、封印されていた魔王「星降る夜の王エンディヴィエ」が蘇る前の物語を描いています。エンディヴィエの魂の封印後、四人の魔王が現れるも全ては打倒され、主人公たちの冒険が始まります。

『EX』は高レベル向けセッションを目的とした拡張データ集で、ゲームの進行を重視した新しい手法が取り入れられました。その特徴の一つが「世界滅亡の危機・一日体験コース」と呼ばれるもので、プレイヤーとGMが協力してゲームを進めつつシナリオをその場で創作していくスタイルです。この新規性から、リプレイには実例を見たいという声が集まり、そのニーズに応える形で「宝玉の七勇者」が誕生しました。

具体的な設定において、本リプレイは「二時間コース シナリオランク：HELL」という非常に高難度のレギュレーションでプレイされています。通常、長期のキャンペーンで描かれる「世界の危機を解決する物語」がわずか2時間で展開されるのです。

GMである菊池たけしは、プレイの15分前にセッションメンバーを知らされるなど、準備不足な状態での挑戦を余儀なくされました。このため、ストーリーは「500人の勇者が殺し合う」という初期設定以外ほとんど準備されていませんでした。実際、その流れの中でプレイヤーたちが織り成す展開は大惨事と化し、その様子を土台にリプレイが創作されたのです。菊池自身もこのEXを「大惨事発生装置」と振り返り、参加者たちの無茶な展開がどのようにして実現されるのかを見せることに成功しています。

あらすじ

物語は七紋章暦006年、ラース＝フェリアで最悪の魔王「星降る夜の王エンディヴィエ」の復活予言がもたらされるところから始まります。多くの国と勇者たちが魔王を討伐する力を求めて動き出します。シェローティア地方の指導者、空導王アンブレアスは全世界の勇者たちに向けて「真の勇者は一人だけだ、その力を証明するために勇者同士で戦え」と宣言します。勇者たちが集めた「七つの宝玉」を持った者が、伝説の守護剣リンドヴィルを継承できると言われ、この戦いが始まります。

その中で、勇者ヒュウガの妹サシャは、病に侵された兄に代わって勇者バトルに参加することを決意します。彼女は勇者としての力を試されることとなり、仲間たちとともに戦争を生き抜くことが求められるのです。サシャの成長や仲間との絆、また彼女の独特な能力がどのように物語を進行させ、苦難を乗り越えてゆくのか。そして、彼女がどのようにして兄を助けるのかが、このリプレイでの大きな見どころとなります。

登場人物

本作には、プレイヤーキャラクターおよびノンプレイヤーキャラクターが多く登場します。サシャをはじめとする個性的なキャラクターたちが、戦場での激闘を繰り広げていきます。また、魔王や様々な勇者たちが絡んだ複雑な人間関係が物語の進行に深く影響していく様子も魅力的です。それぞれのキャラクターが持つ特殊能力や属性が、ゲームの進行やストーリーにどのように活かされるのかも、本リプレイの見どころです。

物語が進む中で、勇者たちの選択、力の葛藤、友情や裏切り、そして魔王との enfrentamientosが描かれ、壮大な冒険の中で彼らがどのようにして成長していくのか、その全貌が本リプレイに詰まっています。

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