宝通寺

宝通寺（ほうつうじ）

宝通寺は、中華人民共和国湖北省武漢市武昌区に位置する臨済宗の寺院です。宝通禅寺とも呼ばれ、武漢最古の寺院の一つとして知られています。帰元禅寺、蓮渓寺、古徳寺と共に、武漢四大寺院（武漢四大叢林）として名を連ねています。

歴史

宝通寺の歴史は古く、南北朝時代の南朝宋（420年-479年）にこの地に存在した東山寺にまで遡ることができます。寺伝によれば、唐代の貞観年間（627年-649年）に弥陀寺として創建されました。その後、南宋時代の端平年間（1234年-1236年）には崇寧万寿禅寺と改名されましたが、元代の1356年に戦火によって焼失してしまいます。

明代に入り、初代皇帝である朱元璋の六男、楚王朱楨（1364年-1424年）が寺院を再建しました。そして、明代の成化21年（1485年）に宝通禅寺と改名され、現在に至ります。清朝末期の太平天国の乱で再び損壊を受けた宝通寺は、光緒年間に大規模な建て替えが行われ、往時の姿を取り戻しました。

伽藍

宝通寺には、数々の歴史的な建造物や文化財が残されています。

洪山宝塔：元代の1270年に建てられ、1332年に改築、清代の1871年に修復された宝塔。宝通塔とも呼ばれ、高さ45.6mの7層八角形の美しい塔です。
山門：中国仏教会会長 趙樸初による「宝通禅寺」の木額が掲げられています。
聖僧橋
放生池
接引殿
大雄宝殿
祖師殿
鉄仏殿
法界宮
華厳洞
華厳亭

これらの伽藍は、長い歴史の中で幾度かの変遷を経て現在に至っており、訪れる人々に深い感銘を与えます。

交通アクセス

宝通寺へのアクセスは、武漢地下鉄2号線宝通寺駅が最寄りです。駅からのアクセスも良く、多くの観光客や参拝者が訪れています。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、宝通寺に関するカテゴリがあります。

宝通寺は、武漢の歴史と文化を伝える貴重な存在であり、訪れる人々に心の安らぎと感動を与えてくれるでしょう。

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