室本鉄工

室本鉄工株式会社のご紹介

室本鉄工株式会社（むろもとてっこう）は、大阪府枚方市に本社を置く工具製造販売企業です。1927年に設立されて以来、約100年にわたり、様々な工具を世に送り出してきました。主に「メリー（MERRY）」と「ナイル（nile）」の2ブランドを展開しており、それぞれ特徴ある製品を提供しています。

ブランドの特徴

メリー（MERRY）

メリーブランドは、主に作業工具に特化しており、ペンチ、ニッパー、プライヤーなどが代表的な製品です。特に注目されるのは、昭和初期にアメリカのユーチカ社のデザインに影響を受けたブランドマークです。このマークは、三つの菱形を横に並べたシンプルでありながら印象的なデザインで、多くの作業者に親しまれています。

ナイル（nile）

一方のナイルブランドは、エアーツールに特化し、圧縮空気を利用した様々な作業を可能にします。この中には、エアニッパー、エアハサミ、エアーパンチャーなどが含まれ、穴あけや切断、かしめなど、多岐にわたる用途があります。ワイヤーストリッパーや電線カッター、エアーベルダーもこのブランドに属し、プロフェッショナルな作業を支えています。

企業の歴史

室本鉄工は1927年に大阪市城東区でメリー印ペンチの製造を開始しました。1951年には株式会社へと改組され、翌年には日本工業規格の表示許可工場として認められました。1966年には本社工場を寝屋川市に移転し、翌年にはナイルブランドの空気工具の製造をスタートしました。

1989年には本社工場を現在の枚方市に移転し、2001年にはISO9001の認証を取得しました。この規格の取得により、製品の品質向上にも大きく寄与しています。

注目の商品

特に革新的な商品として1977年に開発された「ラチェット歯を設けたラチェット方式のエンビカッタ」があります。このエンビカッタは、塩ビパイプの切断能力を持ち、電気工事業者にとっては欠かせない工具となりました。また、この商品に取り付けるアタッチメントも実用新案として登録されており、通信モールやワイヤープロテクターの切断も可能にしています。

その後、外径サイズに応じたエンビカッタの様々なバリエーションも展開され、手持ち式や卓上式など、ユーザーのニーズに応える製品が揃っています。

室本鉄工株式会社は、80年に及ぶ歴史と経験に裏打ちされた独自の発展を続けており、業界内で高い評価を得ています。今後も技術革新を追求し、さらなる製品開発に取り組んでいくことでしょう。

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