宮城交通川崎案内所

宮城交通川崎案内所の概要

宮城交通川崎案内所は、宮城県柴田郡川崎町前川北原に位置していたバスの案内所で、2015年12月5日に閉鎖されました。川崎町の中心から少し離れた場所にあり、主に定期券の販売を担当していました。案内所は、事務室と運転士の休憩室を備え、3人程度が利用できる待合室を持っていました。待合室内には、発車時刻表や運賃表が掲示されていました。営業時間は平日の午前8時30分から午後4時までで、扱うのは定期券とメルシーカードの2種類のみでした。

歴史

この案内所の歴史は、1928年にさかのぼります。その年、島津伊平が川崎村（現・川崎町）と生出村（現・仙台市太白区）を結ぶ乗合自動車の運行を開始しました。この地域では、交通の利便性を高めるための努力が続けられました。1934年には仙南温泉軌道が買収され、1943年には仙南交通自動車に社名が変更されました。その後1959年に仙南交通との合併を経て、1970年には宮城バスおよび宮城中央バスと合併し、現在の宮城交通が設立されました。この際、川崎案内所も正式にその一部となりました。

案内所の所在地は、1995年に前川字裏丁から前川字北原に移転しました。最終的には2015年に閉鎖され、地域住民のニーズに応える重要な役割を果たしていた施設は幕を閉じました。

発着路線

川崎案内所では、主に次の2つの路線が発着していました。まず、宮城交通秋保線で、仙台駅前から長町駅を経由し、川崎へ向かうバスが運行されていました。また、ミヤコーバスの川崎線も運行されており、大河原駅と村田営業所を経由して川崎に到着する路線がありました。これらのバスは、川崎案内所の前で停車し、時間調整を行っていました。

かつては運行されていた本砂金線や笹谷線といった廃止路線もありましたが、これらはすべて川崎町民バスに移管されました。

その他の情報

仙台発野上行きの最終便は、野上かみに到着した後、仙台営業所へ回送され、この案内所では滞泊することはありませんでした。2000年代前半には、村田営業所からの乗務員が配置されており、常に村田営業所所属の車両が待機していました。

また、川崎町には「川崎駅」という停留所もあり、周辺の各方面への接続が可能でした。地域の交通の一翼を担っていた川崎案内所は、住民にとってなくてはならない存在であったといえるでしょう。

このように、川崎案内所は長い歴史を持つ交通のハブであったにもかかわらず、時代の流れとともにその役割を終えました。

もう一度検索