宮城県道254号南蔵王白石線

宮城県道254号南蔵王白石線は、宮城県白石市に位置し、宮城県道51号南蔵王七ヶ宿線と宮城県道・山形県道12号白石上山線を接続する主要な一般県道です。

路線の詳細
起点：白石市福岡長袋（宮城県道・山形県道12号白石上山線交点）
終点：白石市福岡八宮（宮城県道51号南蔵王七ヶ宿線交点）
全長：12,504メートル

この路線は、白石市福岡長袋で宮城県道・山形県道12号白石上山線から分岐し、国道4号と東北自動車道を立体交差で越えます。その後、鎌先や弥治郎といった集落を経由し、高原地帯に位置する福岡八宮、そして蔵王集落へと続いています。全線が白石市福岡地区を通過します。

全線にわたって改良工事が完了しているため、非常にスムーズな走行が可能です。そのため、白石市街地から移転した刈田総合病院や、歴史ある鎌先温泉へのアクセス道路として重要な役割を果たしています。また、南蔵王七ヶ宿線や国道457号を経由して、複数のスキー場、遠刈田温泉、長老湖といった観光地へのアクセスにも便利です。

ただし、この路線は標高70m以下の白石市街地と、標高700mに近い蔵王山麓を結ぶため、地形的な制約から急な坂道やカーブが連続する箇所が存在します。走行時にはこれらの点に十分注意する必要があります。また、冬季期間中は全線にわたって、細心の注意を払った運転が求められます。

蔵王連峰の麓に広がる高原地帯は、第二次世界大戦後の海外からの帰国者によって開拓されました。そのため、この道路は「パイロット（開拓）道路」とも呼ばれています。この地域を開拓した人々の苦労話は、宮城県の小学生用副読本にも採用され、現在でも図書館などで読むことができます。

通過する自治体
宮城県
白石市

接続する道路
宮城県道・山形県道12号白石上山線
宮城県道51号南蔵王七ヶ宿線

主な周辺施設
公立刈田総合病院
鎌先温泉
弥治郎集落（こけし発祥の地）
弥治郎こけし村
湯々里ミートランド（公衆温泉とキャンプ施設）
蔵王開拓温泉

関連項目
宮城県の県道一覧
* 東北地方の道路一覧

もう一度検索