蔵王開拓温泉

蔵王開拓温泉：開拓者魂が湧き出た薬湯

蔵王開拓温泉は、1990年に宮城県白石市の郊外で発見された温泉です。その名の通り、開拓者たちの熱意によって生まれた、歴史と自然が息づく温泉地として知られています。

泉質と効能

蔵王開拓温泉の泉質は塩化物泉で、源泉温度は約72℃と高温です。神経痛、筋肉痛、外傷などに効果があると言われており、古くから薬湯として親しまれてきました。体の芯から温まり、疲労回復にも効果が期待できます。

施設の特徴

浴槽は、自然岩をくり抜いたり、自然石を組み合わせたりした、趣のある造りになっています。内湯と露天風呂が一体化しており、開放的な空間で温泉を満喫できます。四季折々の自然を感じながら、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

休憩所では、温泉卵が提供されており、温泉の熱で茹でられたアツアツの卵は格別です。

開拓の歴史

蔵王開拓温泉の歴史は、昭和27年の農地開拓事業に遡ります。炭焼き地や牧場として開拓された入植地でしたが、昭和末期の経済環境の変化により、廃業を余儀なくされました。しかし、元入植者たちは諦めず、「酪農が駄目なら温泉がある」という強い信念のもと、温泉の試掘に挑戦。そして1990年、ついに鉱泉を発見することに成功しました。

この感動的なエピソードは、NHKの『ふだん着の温泉』で紹介され、蔵王開拓温泉の名前は全国に広まりました。開拓者たちの不屈の精神が、温泉となって今も人々に癒しを与えています。

アクセス

鉄道：東北新幹線白石蔵王駅よりバスで鎌先温泉終点下車後、温泉の送迎を利用
自動車：東北自動車道 白石ICから白石スキー場方面へ約30分

周辺施設

蔵王開拓温泉の周辺には、魅力的な観光スポットが点在しています。

宮城蔵王キツネ村：100匹以上のキツネが放し飼いにされている動物園。かわいらしいキツネたちとの触れ合いを楽しめます。
鎌先温泉：歴史ある温泉地で、風情ある旅館が立ち並びます。温泉巡りもおすすめです。
みやぎ蔵王白石スキー場：冬はスキーやスノーボード、夏は避暑地として楽しめるリゾート。
ミルクファーム蔵王：新鮮な牛乳や乳製品を味わえる牧場。動物との触れ合いも楽しめます。

蔵王開拓温泉は、豊かな自然と開拓者たちの熱い想いが詰まった、心温まる温泉地です。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

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